日本触媒の挑戦
2020-02-17 11:16:44
日本触媒が進めるグリーン水素の未来に向けた挑戦
日本触媒が描くグリーン水素の未来
再生可能エネルギーを利用したグリーン水素の製造が注目を集める中、株式会社日本触媒が新たに開発したアルカリ水電解用セパレータが、環境への配慮と効率性を両立する大きな一歩となりました。このセパレータは、乾式で取り扱いやすく、ガスバリア性にも優れており、高効率な水素製造を可能にします。
グリーン水素とその重要性
地球温暖化の進行に伴い、二酸化炭素(CO₂)排出量の削減が求められています。水素をエネルギー源とした燃料電池は、その解決策の一つとして注目されていますが、従来の水素製造法ではCO₂が排出されるという問題がありました。従来のメタン水蒸気改質法は、水素を製造する際にCO₂が発生するため、環境負荷が大きいのが課題です。
その点、再生可能エネルギーを利用したアルカリ水電解は、CO₂を排出せずに水素を製造できるため、将来的な水素供給方法として期待を集めています。
日本触媒の革新的技術
現在、日本触媒が開発したアルカリ水電解用セパレータは、特に水素製造効率に影響を与える重要なパーツです。このセパレータは、高いガスバリア性を持ち、水素と酸素が漏れず、さらに低い膜抵抗を実現しました。高温かつ高濃度のアルカリ水という厳しい条件下でも耐久性を発揮します。この技術によって、電力消費を削減し、生成される水素の純度を高めることができるという利点があります。
展示会での発表
この新技術は、2024年2月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催される国際二次電池展にて展示される予定です。ここで、日本触媒の取り組みや最新技術が直接紹介されることにより、多くの関心を集めることでしょう。
日本触媒の理念
株式会社日本触媒は1941年に設立され、その創業以来自社開発した触媒技術を基に事業を拡大し続けています。特に紙おむつに使用される高吸水性樹脂では、世界トップのシェアを誇ります。このような実績を背景に、同社は「テクノロジー(技術)」を通じた「アメニティ(豊かさ)」の提供を企業理念として掲げ、グローバルに展開しています。新しい水素製造技術の開発に力を入れ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
日本触媒の取り組みが、グリーン水素を通じて環境問題解決に貢献することを期待したいと思います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社日本触媒
- 住所
- 東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビル
- 電話番号
-
03-3506-7605