インドネシアと日本をつなぐ人材育成の取り組み
2025年6月19日、愛媛県伊予市に本社を置くJAPANNESIA株式会社は、インドネシア・ジャカルタの私立Institut Teknologi PLN大学(ITPLN)と協力して、ITをはじめとする特定産業の分野で日本国内でのインターンシップや就労機会の確保に向けた協議を始めた。このプログラムは、両国の人材、教育、産業分野での連携を強化し、双方にとって有益なパートナーシップの形成を目指すものである。
ITPLN大学の役割
ITPLNは、電気、機械、産業工学、再生可能エネルギーなど様々な工学分野において高い評価を受けているインドネシアの名門理工系大学です。この大学が持つ学術力と実践力は、その卒業生たちが持つ高い専門性に裏打ちされています。これにより、日本企業は海外からの優秀な人材にアクセスできる機会を享受できる。また、JAPANNESIAはこれまで日本語教育や就労前のカリキュラムを充実させる取り組みを行ってき、その結果、インドネシアの新しい才能を日本市場に接続することが可能になると期待されている。
新たな雇用の可能性
この協議によって、特にアジア市場に注目した企業が実践的で即戦力となる人材を確保しやすくなる。若手外国人材との接点を広げることで、企業は新たな雇用機会や国際展開への道を開き、単なる求人の枠を超えて、広範囲なビジネスチャンスを増やすことができるのだ。
日昇の関与
この協議には、愛媛県伊予市に本社をもつ株式会社日昇も参加している。日昇はインテリアのEコマースやIoT事業を展開しており、ITPLNにおいて自社のビジョンや事業内容についてプレゼンテーションを実施した。この活動を通じて、学生や大学関係者との意見交換や最新の研究設備の視察を行い、産学連携のさらなる可能性を探求している。
ニーズの高まり
インドネシアでは多くの若者が能力を持ちながらも、就職の機会が制限されている現状がある。PT. KISS JAPAN INDONESIAのCEOであるラハマワティ・ヒダヤ氏は、現在の状況を背景に、若者が日本での専門性を活かし国際的な経験を積むことは、彼らの未来を大きく切り開くチャンスを提供すると述べている。ITPLNの学生たちにキャリア形成をサポートし、両国の架け橋となる事業に今後も力を注いでいくと強調した。
JAPANNESIAの展望
JAPANNESIAの代表取締役、上田浩之氏は、教育を軸にした日イ連携の深化を強調し、今後の取り組みを通じてITPLNの学生がグローバルに活躍できる環境の創出を目指している。また、日本企業の成長に寄与するとともに、国際的な人材交流をより活発に行うための道筋を整えていく考えを示している。
このように、JAPANNESIAとITPLNの連携は、これからの国際社会における人材確保や育成、さらには両国間の文化や経済の交流の促進に向けた重要な一歩となることが期待される。