浮体式洋上風力技術研究組合“FLOWRA”設立の狙いと今後の展開戦略 - JPIセミナーレポート -
日本計画研究所(JPI)が主催したセミナー「浮体式洋上風力技術研究組合“FLOWRA”設立の狙いと今後の展開戦略」が、2024年8月1日に開催されました。本セミナーでは、浮体式洋上風力技術研究組合理事長の寺﨑正勝氏(NTTアノードエナジー株式会社 執行役員 グリーン発電本部長)が、FLOWRA設立の背景や具体的な取り組みについて講演を行いました。
浮体式洋上風力開発の現状と課題
寺﨑氏はまず、世界第6位の排他的経済水域を有する日本において、浮体式洋上風力発電が重要なエネルギー源となる可能性を指摘しました。しかし同時に、大規模な設備システムを沖合いに設置する必要性から、コスト面や施工・運転保守面での課題も存在すると説明しました。
FLOWRA設立の目的と具体的な取り組み
これらの課題解決を目指し、発電事業者らが連携して設立されたのが、浮体式洋上風力技術研究組合FLOWRAです。FLOWRAは、コスト削減、リスク低減、技術開発を促進することで、浮体式洋上風力の広域かつ大規模な商用化を目指しています。
セミナーでは、FLOWRAの設立背景、具体的な取り組み、今後の展望などが詳しく解説されました。講演内容は、以下の3つのパートに分けられます。
1. 浮体式洋上風力への期待と課題
- - 浮体式洋上風力の現状
- - 欧州における浮体式JIPの取り組み
- - 日本における市場形成に向けた課題
2. 浮体式技術研究組合“FLOWRA”の狙いと取り組み
- - 組合設立に向けた視点
- - 組合の概要
- - 研究テーマと取り組み方針
3. 関連質疑応答
セミナー後には、名刺交換会も開催され、参加者同士の交流やネットワーク構築の場となりました。
FLOWRA設立が日本のエネルギー政策に与える影響
FLOWRAの設立は、日本のエネルギー政策における重要な転換点と言えます。浮体式洋上風力は、再生可能エネルギーの導入拡大に大きく貢献する可能性を秘めており、FLOWRAの取り組みは、日本のエネルギー政策の転換点となる可能性を秘めています。
まとめ
本セミナーは、浮体式洋上風力発電の現状と課題、FLOWRAの設立目的や今後の取り組みについて理解を深める貴重な機会となりました。今後のFLOWRAの活動に注目していく必要があります。