人事・労務データ分析のSUSQUE、ジャフコから1億円調達でAI活用による健康経営支援を強化

株式会社SUSQUE（サスケ）は、ジャフコから1億円の資金調達を実施したと発表しました。この資金を活用し、同社が提供するクラウド型人事・労務分析ツール「サブロク」の開発体制強化と、人事・労務データ分析コンサルティング体制の強化を図ります。

SUSQUEは、2015年9月より「サブロク」を提供しています。「サブロク」は、従来の人事システムとは異なり、従業員の退職や精神疾患の発症、過度な残業を防ぐことを目的とした、健康経営のためのツールです。

AIを活用した従業員の状態予測

「サブロク」の最大の特徴は、AIと高度なデータサイエンス技術を用いて、従業員の退職確率やうつ病発症確率を数カ月先まで予測できる点です。単純な集計とは異なり、個々の従業員の行動や属性情報から、高い精度で予測を行うことが可能です。試験導入企業では、予測精度は平均80～90％台を達成しています。

SUSQUEは、全従業員へのケアではなく、企業にとって重要な従業員を優先的にサポートできるよう、退職防止のためのレポートや、退職要因となる行動や属性に関するレポートを提供します。これにより、企業は限られたリソースを効果的に活用し、早期の介入を行うことができます。

その他のサービス

「サブロク」以外にも、SUSQUEは以下のようなサービスを提供しています。

新卒・中途採用選抜自動化サービス:高度なデータサイエンス手法を用いて、企業風土に合う人材の採用を支援し、選抜作業を80％以上削減します。
プロモーション人材（リーダー候補）発掘サービス:データサイエンスに基づいた性格分析により、将来のリーダーとなる人材を特定します。単なる仕事の能力だけでなく、マネジメント適性も考慮した選抜を行います。

健康経営とコーポレートガバナンス強化への貢献

今回の資金調達により、SUSQUEは「サブロク」に蓄積された人事・労務データをAIで分析し、従業員の退職や精神疾患の発症を予防することで、クライアント企業の健康経営とコーポレートガバナンス強化に貢献していきます。

会社概要

商号: 株式会社SUSQUE（サスケ）
代表者: 代表取締役岡村慶尚
所在地: 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-11-1 ストラテジックタワービル4F
事業内容: 人事・労務分析システム「サブロク」の開発・運営、人事・労務系データ分析、分析コンサルティング、ビッグデータ分析・分析コンサルティング
資本金: 101,400千円（資本準備金含む）
URL: サブロク http://www.r36.jp/ SUSQUE http://susque.co.jp/

SUSQUEの取り組みは、企業における人材育成と健康経営の重要性を改めて示しています。今後、AIを活用した人事・労務管理がますます注目を集め、企業の競争力強化に貢献していくことが期待されます。