ヤシマ工業の熱中症対策の強化
マンションやビルの修繕を手掛けるヤシマ工業株式会社は、熱中症対策に力を入れています。従業員や協力会社の健康を守るために、熱中症を撲滅することを目指し、さまざまな取り組みを行っています。これにより、2025年6月1日から施行される改正労働安全衛生規則にも対応しています。
改正規則の内容では、企業には「報告体制の整備」「実施手順の作成」「関係者への周知」が求められ、職場での熱中症対策が重要視されています。このため、ヤシマ工業では従業員の安全を最優先に考え、明文化された熱中症対策が導入されます。
この新たな取り組みでは、厚生労働省のガイドラインに基づき、現場スタッフの健康を維持するために、具体的な判断基準を導入しました。従来の「こまめな休憩」や「こまめな水分補給」だけではなく、「熱中症予防チェックシート」を用いて、朝礼時や午後1時に全てのスタッフの体調を確認します。これにより、健康状態の把握と早期の対応が可能になります。
また、緊急連絡先や救急搬送の情報、熱中症に対する処置方法についても周知し、現場事務所に掲示します。この情報は、熱中症のリスク判断を行う上で役立ち、実際の対策にもつながります。
熱中症対策設備の導入
また、特に熱中症のリスクが高まる6月から10月にかけて、1ヵ月以上の工事現場には特別な対策設備が設けられます。設備内容には、現場事務所にエアコンを設置したり、瞬間冷却材、自動販売機またはウォーターサーバー、飲料水や経口補給水、塩タブレット、日除け用のタープ、クーラーBOXなどが含まれています。
この取り組みは、単に法令に従うだけでなく、現場スタッフの命と健康を守ることを目的としています。運用後には得られたデータや皆の意見を元に、さらに制度の見直しや改善を進めていく考えです。気候変動の影響で暑さのリスクが増す中で、柔軟に対応できるよう現場管理体制や設備投資を見直し、安全対策をしっかりと講じていくことが求められています。ヤシマ工業社は「安全が、品質を支える」という考えを基に、業界全体の安全意識を高めるような情報提供や取り組みを進めていきます。
ヤシマ工業の概要
ヤシマ工業株式会社は、文化元年(1804年)に創業し、220年以上の歴史を持つ企業です。建物の長寿命化に関わる工事を行い、これまでに5,000棟以上もの大規模修繕に携わっています。今の時代においては「健康に長生きする」ことが重要視されており、これは建物にも同様です。ただ単に残しておくのではなく、愛される建物を作ることが求められています。この理念をもとに、「建物に、健康寿命を。」というスローガンを掲げています。
【会社情報】
- - 会社名:ヤシマ工業株式会社
- - 創業年:文化元年(1804年)
- - 代表者:代表取締役社長 西松みずき
- - 従業員数:113名(令和6年7月時点)
- - 本社所在地:東京都中野区新井二丁目10番11号
- - 事業内容:マンションの総合改修、長寿命化支援、省エネ改修、耐震診断・補強、アスベスト調査・処理工事、住まいのコンサルタント業務