島根県安来市に新しい体験型宿泊施設「YASUYA」が誕生
島根県安来市の広瀬町に、アナログ写真館を併設した宿泊施設「YASUYA」が2025年3月にオープンしました。この宿は、かつて明治から昭和40年まで親しまれた料亭宿、安屋(やすや)の跡地にあり、歴史ある建物を改装して新たな命を吹き込んでいます。
思い出をつなぐ旅の始まり
代表の鈴木健之さんは、自身の曽祖父から受け継がれた建物にふと想いを馳せ、家族との思い出を改めて感じました。「商店街が活気を失っていく中、この場所に再び灯をともしたい」という彼の願いは、地域の人々と旅行者が自然に交流できる空間の提供につながります。
YASUYAはただの宿泊施設ではなく、家族の記憶を大切にするための場でもあります。宿泊者が訪れ、文化や風習を体験することで、この地への理解が深まります。
アナログ写真館の魅力
YASUYAの新たな体験として注目されているのが「アナログ写真館」です。フィルム写真や暗室現像、レトロカメラを体験できるこのスポットは、写真業をルーツに持つクリエイティブフォトスタジオ「FRAME」によって運営されています。2025年6月6日には、正式にアナログ写真館がオープンし、お客様に特別な撮影体験を提供します。
このアナログ写真館では、様々な体験メニューが用意されています。「セルフポートレート」では、大正時代のカメラでの撮影を楽しむことができ、モノクロまたはカラーを選べます。料金はグループごとに¥5,000(税込)で、家族や友人同士に人気です。また、一人で特別なポラロイド作品を作成したい方には、¥15,000(税込)でのポラポートレートもあります。
さらに、特別な一枚を求める方には、銀塩ポートレートが選ばれ、それには大判カメラによる撮影と、暗室でのプリント体験が含まれています。これにより、思い出を特別な形で残すことができます。
地域の魅力との融合
YASUYAは、宿泊者が写真体験以外にも、囲炉裏や農家レストランでの食事、地元の方々との交流を通して「本物の田舎文化」を感じる時間を提供しています。
ここでは、文化と観光が交錯し、地域再生の新たな一歩を感じます。「思い出を作る旅」であるとともに、「自分のルーツを見つめ直す旅」となるよう、訪れる人々に新しい体験を提供することを目指しています。
旅行のアクセス情報
YASUYAへのアクセスは、東京や大阪からでも簡単です。例えば、東京からは羽田空港から出雲縁結び空港へ飛行機を利用し、空港から広瀬町へはレンタカーを利用すると便利です。新幹線を利用する場合は、岡山駅経由で安来駅まで行き、そこからタクシーやバスで広瀬町にアクセスできます。
まとめ
YASUYAは、単なる宿泊の場ではなく、家族の時間や旅の記録を写真で残すことができる「記憶の場所」です。アナログな体験を通じて、豊かな時間を共有し、思い出を形に残す機会を提供します。ぜひこの機会に、島根県安来市のYASUYAで、特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。