ホテルでの持続可能な取り組みが加速
株式会社ハバリーズ(京都府京都市)と株式会社ホテル京阪(大阪府大阪市)、さらには王子ホールディングス(東京都中央区)が協力して、画期的なリサイクル循環システムを導入することになりました。この取り組みでは、ホテル客室で提供される紙パックミネラルウォーターの使用済み容器を回収し、再資源化。最終的にはリサイクルトイレットペーパーとしてホテルに返還される道筋を整えています。2025年8月から、関西圏の主要ホテルにて順次スタートが予定されています。
効率的な回収の実現
この新しいスキームは、使用済み紙パックの現場での回収効率を最大化することから始まります。王子ホールディングスは、製紙業界のリーダーとしての経験を活かし、回収した紙パックを適切に再加工した後、各ホテルへリサイクルトイレットペーパーとして納品します。この循環プロセスの全てを一貫して行う体制が整います。これにより、ホテル京阪は使用済み紙パックの回収と再利用を連動させる能力を高め、より持続可能なオペレーションを実現しようとしています。
環境効果の期待
実際、この取り組みには高い環境負荷軽減が期待されています。ホテル京阪では、すでにハバリーズの紙パックミネラルウォーターを採用し、従来のペットボトルからの切り替えで126トンのCO2削減を達成しています。今後、このリサイクル循環により、さらに年間約27.6トンのCO2削減が見込まれています。
環境に優しいハバリーズの水
ハバリーズの紙パックミネラルウォーターは、LCA(ライフサイクルアセスメント)評価においても優れた結果を出しています。ペットボトルに比べて49%、アルミ缶に比べて59%以上も環境負荷が低いことが実証されています。使用する容器はFSC認証を取得した再生可能な紙資源で、キャップにはサトウキビ由来の素材を採用。これにより持続可能性を考慮した製品が実現されています。また、紙容器は軽量で場所を取ることがないため、ホテルでの回収作業をより効率的に行えるメリットもあります。
地域の最前線での取り組み
この試みは関西でのリサイクル循環では初めての取り組みであり、今後は全国へ広がる展望も持っています。持続可能な社会の実現に向けて、企業間の連携がますます重要となる中で、本プロジェクトは他のホテルや施設へのモデルケースとしての役割も果たすことでしょう。
持続可能な未来を見据えたホテル業界の新たな挑戦。快適な宿泊体験だけでなく、環境に優しい取り組みも楽しめるホテルが増えることを期待したいですね。