近接覚センサー搭載ロボ開発
2024-07-03 14:02:37

「指先で考えるロボットハンド」が実現!ユアサ商事とThinkerが近接覚センサー搭載の吸着式ロボットシステムを開発

「指先で考えるロボットハンド」が実現!ユアサ商事とThinkerが近接覚センサー搭載の吸着式ロボットシステムを開発



株式会社Thinkerとユアサ商事株式会社は、共同で近接覚センサーを活用した独自のロボットアームシステムを開発しました。このシステムは、クッキーや煎餅などの食品、薄型の樹脂成型品、金属部品など、従来のロボットでは扱いが難しかった薄く壊れやすい製品のピッキングを可能にします。

従来のロボットでは難しかった「薄く壊れやすいプロダクトのピッキング」



製造現場では、人手不足対策として協働ロボットを用いた自動化が進んでいます。しかし、従来のカメラシステムを用いたロボットハンドでは、対象物との距離感の把握が難しく、繊細な製品を破損させてしまうリスクがありました。そのため、繊細な製品のピッキング作業は、依然として人の手で行われるケースが多く、完全な自動化は難しい状況でした。

近接覚センサーで繊細な製品の取り扱いを可能に



Thinkerが開発した近接覚センサーは、非接触で対象物の距離や姿勢を把握することができます。このセンサーを吸着パッドと組み合わせることで、対象物を傷つけることなく、正確にピッキングすることが可能になりました。

さまざまな製造現場での活用が期待される



この技術は、食品製造、樹脂成型、金属加工など、さまざまな製造現場で活用が期待されています。特に、外観検査の自動化にも貢献し、品質管理の向上にも役立ちます。

関東グランドフェア2024で実機展示



この新開発のロボットシステムは、7月5日(金)・6日(土)に開催される「関東グランドフェア2024」で展示されます。会場では、煎餅のばら積みピッキングのデモンストレーションが行われる予定です。

Thinkerの近接覚センサー



Thinkerの近接覚センサーは、赤外線とAIを組み合わせた独自のセンシング技術により、モノの位置と形を非接触かつ高速に把握することができます。従来の産業用ロボットでは難しかった鏡面や透明物質の取り扱いも可能になり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げています。

Thinkerについて



Thinkerは、大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教が開発した「近接覚センサー」の販売および、同製品を活用したソリューション提案を行っています。

ユアサ商事について



ユアサ商事は、産業機器、工業機械、住設・管材・空調、建築・エクステリア、建設機械、エネルギーなど、幅広い分野の製品販売やサービス提供を行っています。

今後の展開



ユアサ商事とThinkerは、今後も共同で開発を進め、より高機能なロボットシステムの開発を目指します。この技術が、製造現場の自動化を促進し、人々の生活をより豊かにすると期待されています。


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