模擬宇宙生活実験「SHIRASE EXP.0」記者会見のお知らせ
2019年2月23日から3月10日にかけて、元南極観測船「SHIRASE 5002」を利用した模擬宇宙生活実験「SHIRASE EXP.0」が行われます。この実験は、未来の有人火星探査に向けた非常に重要な取り組みです。実験を主催するのは、特定非営利活動法人フィールドアシスタントで、理事長の村上祐資氏がその中心となっています。
会見の概要
本設計に先立ち、実験前日の2月22日に記者会見を開催します。このイベントでは、SHIRASE EXP.0のクルー4名全員と管制官が揃って参加し、実験の目的や内容に関する情報を発表します。また、実験終了直後の3月10日にも、クルーと共に記者会見を行い、彼らの体験や成果を報告する予定です。
日本初の試みとなる民間による模擬宇宙生活実験には、多くのメディアや関心を集めることでしょう。
実験の背景
SHIRASE EXP.0は、往復3年かかるとされる火星探査を見据えた実験であり、SHIRASE 5002を宇宙船としてシミュレーションします。クルーは16日間、外部と隔離された「宇宙船エリア」で共同生活を行い、実際の火星探査に近い環境を体験します。
実験では、火星での通信における「往復6分のタイムラグ」を考慮したミッションが与えられます。クルーたちは模擬宇宙服を着用し、宇宙船内部の限られた空間での船外活動(EVA)も行いながら、閉鎖的な環境下でのチームワークや対処法を検証します。
実施概要
前日記者会見
- - 日程: 2019年2月22日(金)
- - 時間: 13:30 受付開始、14:00 会見開始、15:00 会見終了後、個別対応、16:30 終了
- - 会場: SHIRASE 5002船内、千葉県船橋市高瀬町2
参加の際には動きやすい服装でお越しください。また、駐車台数に限りがあるため、事前の連絡をお願いいたします。会場は係留船となるため、天候により開催場所やスケジュールが変更される可能性があります。
終了記者会見
- - 日程: 2019年3月10日(日)
- - 時間: 14:00開始予定
- - 会場: SHIRASE 5002船内
フィールドアシスタントについて
フィールドアシスタントは、村上祐資氏が設立した法人であり、極地での経験を生かし、日本における模擬火星実験の推進を目指しています。村上氏は南極観測隊としての貴重な経験を持ち、アメリカの火星協会が主催する模擬火星実験にも日本人として唯一選ばれた実績があります。
彼の「厳しい環境でも美しい暮らしが存在する」という信念から、今回の実験が実施されることとなりました。
SHIRASE EXP.0は、未来の宇宙探査技術の発展につながる貴重な試みです。ぜひその進捗に注目してください!