東京大学とGMOインターネットグループが共同研究を実施
東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野の中西真教授とGMOインターネットグループの代表熊谷正寿氏が手を携え、老化細胞が加齢に伴う肝線維化に関与するメカニズムを調査しました。この成果は、国際学術誌『Advanced Science』に発表され、一般に公開されています。
研究の背景と目的
加齢により複数の臓器で発生する線維化は、慢性肝障害や肝硬変の進行に深く関連しています。しかし、加齢が線維化を進行させるメカニズムについては、これまでのところ十分に理解されていませんでした。このプロジェクトでは、このメカニズムをより詳細に解明することを目的としています。
主な研究成果
本研究の中核をなす成果は、以下の通りです:
1. 老化肝細胞が分泌する物質が、脳内の線維化と強く相関し、老化が肝線維化を促進することを確認しました。
2. モデルマウスを用い、老化肝細胞を選択的に除去することで肝線維化が改善されることが実証されました。
3. 加えて、生成AI技術を駆使し、マウスで特定された老化肝細胞と類似の特徴を持つ細胞がヒトの肝硬変患者にも存在することが明らかになりました。
この発見は、肝線維症の新たな治療法開発の可能性を示唆しています。
研究者からのコメント
中西教授は「この研究は、マウスを用いた遺伝学的および分子生物学的な成果を生成AI技術を通じてヒトに応用することを目指しています。肝硬変は肥満や生活習慣に関連しており、肝がんのリスクを高めるため、老化肝細胞の役割を理解することは重要です」と述べています。
今後の展望
本研究は2023年10月から始まる「GMO生成AI老化細胞特定プロジェクト」の一環として進行しており、生成AI技術を活用して老化細胞の高精度な特定を目指します。このプロジェクトは、創薬研究や老年病治療における革新的な基盤技術の開発を促進し、健康寿命の延伸に貢献することが期待されています。
GMOインターネットグループは、IT技術やデータサイエンスを生命科学分野に活かし、研究および創薬支援を通じて社会貢献を目指しています。