株式会社スタートラインが実施するソーシャルワーク実習
株式会社スタートラインは、障害者雇用支援を通じて、全ての人が自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。2024年7月16日から9月13日まで、同社が運営する就労移行支援施設「るりはり大宮」で、計7名の社会福祉士・精神保健福祉士によるソーシャルワーク実習を実施しました。この実習の目的は、福祉業界の支援力を高め、次世代のソーシャルワーク専門職を育成することです。
実習の背景と目的
「るりはり大宮」では、障害者へのより良い支援を行うために、資格を有する職員が数多く在籍しています。また、社会福祉士や精神保健福祉士の倫理規範に基づき、実習生を受け入れ教育することも重要な責務に位置付けられています。スタートラインは、3校の養成校との契約を通じ、昨年度に引き続き実習を行っています。実習生たちは、INCLU(インクル)や屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI(イブキ)」と連携し、障害者の就業支援についてさまざまな側面から学ぶ機会が提供されました。
実施プログラムの内容
実習では以下のようなプログラムが実施されました:
- - 障害者が働く職場の見学
- - コミュニケーションワークへの参加
- - 個別支援計画についての説明
- - 社会福祉士と精神保健福祉士の役割について
- - 就労移行支援の概要説明
- - 障害者のアセスメント
- - 個別支援計画作成のプレ実施(アセスメント・ヒアリング・原案作成・支援会議)
実習生の声
実習生のAさんは、「INCLUとIBUKIで障害者が働く姿を初めて見ることができ、自身の視野が広がった」と語り、障害者の新たな働き方の選択肢が増えることに感動を覚えたと述べました。障害者求人が事務職や清掃業務に偏る現状を変える可能性を感じたと言います。
一方で、実習生のBさんは以前教員をしていたが、「支援の方法をもっと考えることができないか?」と考えていたことが、この実習を通じて明確になったと振り返ります。特にるりはりで行われている認知行動療法や応用行動分析手法に触れ、それが支援にどのように活かされているかを実感できたことに満足を感じたそうです。
株式会社スタートラインの取り組み
スタートラインは2009年に設立され、ABA(応用行動分析)と新しい世代の認知行動療法に基づいた効果的な支援を提供しています。障害者雇用の新しい場であるINCLUや、屋内農園型支援のIBUKIなどさまざまなサービスを展開し、障害者の採用から定着支援までワンストップで実現しています。「自分を思いやり、人を思いやり、その先を思いやる」という理念のもと、事業を通じて多様な人々の可能性を広げ、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に向けた努力を続けています。
今後もスタートラインは、ソーシャルワーク実習の受け入れを継続し、社会福祉業界全体の支援力向上へ寄与していく所存です。