アサヒグループの「ラクトトリペプチド」が明らかにする運動効果
アサヒグループ食品株式会社(社長:川原浩)は、その独自成分「ラクトトリペプチド(LTP)」が運動時の効果に与える影響を評価するヒト臨床試験を実施し、興味深い結果を得ました。特に、高強度運動時の筋肉の「パンプアップ」感や、トレーニングに対するモチベーションの向上、筋肉量の増加が確認されたのです。この研究成果は2026年に学術誌「Journal of Exercise and Nutrition」に掲載され、今後の研究の進展に期待が寄せられています。
研究背景
アサヒグループのLTPは、発酵乳「カルピス」の研究から生まれた乳カゼイン由来のペプチドです。このLTPは、血圧調整に関連する酵素であるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を抑制することが分かっています。先行研究では、LTPの摂取が血流や筋肉の疲労感に良い影響を与えることが報告されています。
研究方法
試験には、日本人の筋力トレーニングを行う成人男性34名が参加し、無作為に3つのグループに分けられました。一つはLTPを含まないプラセボ群、もう一つはLTPを低用量(1.7mg)、最後は高用量(3.4mg)摂取するグループです。試験食品を4週間摂取させた後、運動による成果を評価しました。
研究成果
1. 筋肉パンプの増加
高用量のLTPを摂取したグループは、運動後の大腿周囲径がプラセボ群に比べて有意に増加しました。この結果は、LTPが筋肉の発達を助ける可能性を示唆しています。
2. トレーニングモチベーションの向上
運動翌朝のトレーニングモチベーションについても、LTP高用量群はプラセボ群よりも明らかに向上したことが確認されました。これにより、運動に対する意欲が高まることが期待されます。
3. 疲労感の軽減
運動前後の疲労感に関する調査でも、LTP高用量群はプラセボ群と比較して有意に疲労感が軽減されました。このことから、LTPが運動後のコンディショニングにも役立つ可能性が見えてきました。
今後の展望
この研究から得られた知見を基に、アサヒグループはLTPが筋肉のパンプアップを向上させるだけでなく、筋肉量の増加にも寄与する可能性があると考えています。今後はさらに、LTP摂取による血流改善作用や疲労感との関連について詳細な研究を進めていく予定です。
用語解説
- - パンプアップ:運動直後に筋肉が膨張する現象。
- - カゼイン:牛乳の主要なたんぱく質で、LTPはこれを分解して得られる。
- - ペプチド:アミノ酸の連鎖した化合物のこと。
このように、アサヒグループの「ラクトトリペプチド」は、高強度運動を行う人にとって非常に有望な成分であることが示されました。今後の研究に大いに期待が集まります。