株式会社ResilireがシリーズBで17.3億円調達
2023年、株式会社Resilireは、自社のサプライチェーンリスク管理クラウド「Resilire」に対する需要の高まりを背景に、シリーズBの第1弾として総額17.3億円の資金調達を実施しました。このシリーズBの資金調達は、DNX Ventures、Salesforce Ventures、住商ベンチャー・パートナーズを中心とした第三者割当増資および金融機関からのデットファイナンスによるもので、これまでの累計調達総額は約30.3億円に達しました。
サプライチェーンリスク管理の急務
近年、自然災害や地政学的リスクの増加、そしてサプライチェーンのグローバル化と複雑化が進む中、企業はこれまで以上に迅速かつ高精度なリスク把握と対応が求められています。特にサプライチェーン情報は、社内外に分散しているため、多くの企業は効果的に情報を収集・分析することが困難です。しかしながら、Resilireは、この課題に取り組むために設立され、「世界中のサプライチェーン情報をつなぎ、モノづくりを持続可能にする」という明確なビジョンのもと、リスク管理のためのプラットフォームを提供しています。
Resilireの特徴と導入実績
Resilireのプラットフォームは、サプライヤーを含む企業間での情報収集と更新を可能にし、一次取引先のその先に位置する二次・三次のサプライヤーや拠点、品目情報まで可視化できるデータ基盤を提供しています。これにより、従来のリスク把握方法に対する大きな改善を図っています。
現在、製薬、化学、自動車産業を含む多くの日本の大手製造企業に導入されており、リスク発生時の影響把握や初動対応の迅速化に寄与しています。さらには、供給リスクを考慮した調達判断や供給体制の見直しにも利用されています。このように、Resilireは単なるリスク対応に留まらず、企業の事業継続性や取引先からの信頼を支える核心的な戦略の一環として位置づけられています。
投資家からの高い評価
今回の資金調達について、投資家であるDNX Venturesの倉林陽氏やSalesforce Venturesの浅田賢氏は、それぞれの立場からResilireの成長を確信するコメントを寄せています。特に、倉林氏は、リスク管理におけるResilireの実績が、2次・3次のサプライヤー可視化に大きな役割を果たしていると評価しました。浅田氏は、急速に進化するAI技術を活用した選択肢の増加や、サプライチェーンリスク管理の必要性が高まっている中で、Resilireが主要な役割を果たしていると述べました。
今後の展望と海外展開
Resilireは、シリーズBの資金を新たな出発点とし、データ基盤の構築とAIによる価値創出をさらに加速する計画です。国内のお客様の海外拠点や海外サプライヤーとの連携が進む中、Resilireの活用範囲は海外にも広がりを見せています。今後は、これを足掛かりにして、海外企業との連携を強化し、より広範なサプライチェーンリスク管理ソリューションを提供していくことを目指しています。
まとめ
株式会社Resilireの今回の資金調達は、サプライチェーンリスク管理における重要なステップであり、企業の競争力を高めるための基盤を提供することが期待されています。今秋には予定されているシリーズB 2ndクローズによる更なる資金調達も見据え、企業はその成長を加速させていくでしょう。持続可能なモノづくりを支えるためのData-Drivenなアプローチが、これからの製造業にとって不可欠なものになるに違いありません。