東京ガスと野村不動産が推進する新エネルギー供給システムが始動

東京ガスと野村不動産が手掛ける新たなエネルギーネットワーク

東京ガス株式会社と野村不動産株式会社が共同設立した「東京ガス野村不動産エナジー」が、芝浦エネルギーセンターを完成させ、2025年3月1日よりエネルギー供給を開始しました。この新ネットワークは、市場におけるエネルギー供給の最適化を図り、環境にも配慮したシステムです。

芝浦スマートエネルギーネットワークとは？

芝浦スマートエネルギーネットワーク（芝浦スマエネ）は、芝浦地域冷暖房センターと芝浦エネルギーセンターが連携する形で構築されています。このシステムは、再開発事業と既存の冷暖房事業を融合させ、エネルギー供給の効率を最大限に引き上げることを目的としています。ブルーフロント芝浦での事業が進む中、エネルギー供給の合理化が期待されています。

最適なエネルギー運用の実現

芝浦エネルギーセンターは、東京都港区芝浦に位置し、主に冷熱や温熱、電力を供給します。特に、エネルギー需要に応じた機器の最適運用により、エネルギー効率を約15％向上させることが可能です。これは、芝浦地冷センターの機器を遠隔で操作し、最も効率的な運用を行うことで実現されます。

高い防災力と環境への配慮

このシステムでは、災害時でも都市ガスを利用した発電が可能なガスコージェネレーションシステムが採用されています。これにより、停電時にも電力供給を維持し、事業の継続性を確保します。また、設置されたプラントは中間階に配置されており、浸水リスクからも保護されています。

さらに、CO2排出量を実質ゼロにするため、再生可能エネルギーを活用し、カーボンオフセット都市ガスを導入したエコフレンドリーなシステムが実現しています。これは、持続可能な社会の構築に貢献する重要な取り組みとなります。

未来に向けたエネルギー供給

東京ガス野村不動産エナジーは、再開発事業においてエネルギー供給の高度化を追求し、これからの街づくりに貢献します。今回の芝浦スマエネによるエネルギー供給は、持続可能な未来への一歩として、多くの期待を寄せられています。今後は、TOWER Nの竣工も予定されており、街区全体でのエネルギー連携が進むことで、より快適で環境に優しいライフスタイルが実現することでしょう。

東京ガスと野村不動産が推進する芝浦スマエネプロジェクトが、地域経済の活性化や環境保全に寄与し、かつエネルギー供給の進化を促進することに期待が寄せられています。今後の展開にも注目です。