弥生の最新業務システム「ZEXT」の概要
弥生株式会社は、会計事務所向けの新たな業務システム「ZEXT(ゼクスト)」を正式にリリースしました。このシステムは、顧問先の管理や生産性の向上、そして経営支援の効率化を実現するために設計されています。
弥生のミッションと背景
弥生は、中小企業が元気になることを目指し、ビジネス環境の好循環を創造することをミッションに掲げています。そのために、業務ソフトウェアや「弥生PAP」といったパートナーシッププログラムを通じて、会計事務所向けのさまざまなサービスを提供してきました。現在、日本の中小企業では経営者の平均年齢が60歳を超え、事業承継の課題が浮上しています。こうした背景から、会計事務所は新しい価値観を持った顧問税理士の選定が求められ、顧問先との関係強化が不可欠となっています。
「ZEXT」の特長と機能
「ZEXT」は、13,000以上の会計事務所をサポートしてきた弥生が提供するクラウド業務システムです。主な特長として、以下のような機能があります。
- - 顧問先管理: 顧問先に関する情報を一元管理でき、必要なデータをすぐに引き出せます。
- - 生産性向上: 業務プロセスを見える化し、効率的な業務進行をサポートします。
- - 経営支援: 顧問先に対して的確なアドバイスができるよう、必要な情報をまとめて提供します。
このシステムは、2025年5月にベータ版としてリリースされ、その後26社のモニター事務所からのフィードバックを受けて使用感を改善しました。ユーザーは、「弥生PAP」に加入することで、ZEXTのライセンスを一つ無料でもらえ、全機能を利用できます。追加ライセンスの契約も簡単で、月額2,500円(税抜)で余分なライセンスを必要に応じて拡張可能です。
会計事務所の声
近藤裕介税理士事務所の近藤裕介様や、株式会社アカウンティングプロの若杉拓弥様からも、「ZEXT」での業務管理の利便性や顧問先との関係性の深まりについて喜びの声が上がっています。
「やるべきことが一目で分かり、業務が属人化しなくなった」と近藤様は話し、若杉様は「ZEXTが顧問先との温かい接点を提供してくれる」と期待を寄せています。
資料の共有と進捗管理
ZEXTには、オンラインストレージ機能も搭載されており、顧問先との資料共有がスムーズに行えます。カレンダー機能と連動した進捗管理が可能で、活動履歴やタスクの進捗状況を把握しやすくなっています。それにより、業務の見える化が進み、チーム全体での業務管理が強化されます。
弥生PAPについて
「弥生PAP」は2000年からスタートした会計事務所向けのパートナープログラムです。このプログラムを通じて、弥生と会計事務所が協力し合い、中小企業や起業家を支援することを目指しています。現在では、13,000を超える会計事務所が加盟しています。詳細な情報は弥生の公式サイトで確認できます。
まとめ
弥生の新システム「ZEXT」は、会計業務の効率化と生産性向上、そして顧問先支援の強化を実現します。今後も弥生は、中小企業の活力を引き出し、日本経済の成長に寄与し続けることを目指しています。