AIによる新たな内部通報サービス「PeersAI for 内部通報」
ライフジェンス株式会社は、株式会社リスクフロントと提携し、世界初のAI対応匿名内部通報サービス「PeersAI for 内部通報」を2024年5月24日にプレビュー公開します。この新しいサービスは、法律や企業の不祥事に関する専門知識を扱うAIが内部通報者と通報を受け取る企業担当者の両方を支援するSaaSソリューションとして注目されています。
サービスの特徴
「PeersAI for 内部通報」の主な特徴は以下の通りです。
- - AIチャットで通報が完結: 通報者はAIチャットを利用して簡単に匿名で通報が可能で、不祥事などの経営リスク情報を効率的に収集します。
- - 通報後のアクション支援: 通報受付後、AIが関連情報を自動的に付加し、通報内容の質を高めます。
- - 高品質な通報情報の提供: AIが通報内容をチェックし、不足や過剰を防ぎ、過去の類似不祥事や関連法令に基づく情報を整理します。
- - Zero Data Retentionポリシー: 通報者の匿名性を保つと同時に、情報セキュリティにも配慮した設計です。
内部通報制度の重要性が高まる中、企業がリスク情報を迅速に吸い上げる必要性は増しています。最近の消費者庁の調査によると、内部通報制度を導入している企業の60%が通報件数が年5件以下であることが明らかになり、実際の活用が不十分であることが示唆されています。また、通報者が「犯人捜し」によって不利益を受け、約3割が後悔しているという結果もあります。「PeersAI for 内部通報」は、これらの課題を解消し、企業価値の維持と拡大を支援することが期待されています。
プレビューサービスとユーザー募集
今回のサービス公開に伴い、ライフジェンスでは無料でトライアルできるプレビューユーザーの募集を開始しました。応募は公式サイトから行え、企業や団体のリスク管理者やビジネス推進者を対象としています。プレビューユーザーには後日アンケートやヒアリングの依頼も行います。
AIによる情報整理とフィードバック機能
本サービスの特筆すべき点は、AIが通報者とのコミュニケーションを通じて高品質な通報を作成することです。通報の整理、関連情報の付加が自動化され、受け取った通報者がフィードバックを受け取る機能も備わっています。通報者は自らの情報が適切に処理されているかを確認でき、透明性のある運用が実現します。
今後の展開
ライフジェンスは、AIを活用したビジネスコミュニケーションのプラットフォーマーを目指し、企業内のリスク情報を一元的に分析・管理できる体制を整える計画を進めています。これにより、リスク管理は「監査」や「通報」から「検知」へとシフトし、よりスピーディな課題解決が可能になります。法務、コンプライアンス、リスク管理部門との連携を強化し、企業全体でのリスク管理を促進します。
企業情報
- - ライフジェンス株式会社の本社は東京都練馬区に位置し、DX支援事業やマーケティング支援事業を展開しています。AI技術「PeersAI」を用いてさまざまなサービスを提供予定です。
- - 株式会社リスクフロントは、弁護士事務所の監修に基づき、内部通報制度の外部窓口に特化したサービスを運営しています。
新たな取り組みにより、企業のリスク管理がより高度に、かつ安心して行える未来が実現されることが期待されています。