アナログ写真の発展と文化遺産としての保存
2024年10月26日、京都国立近代美術館で「アナログ写真の発展と文化遺産としての写真の保存」という名称の講演会が開催されます。このイベントは、アナログ写真の重要性や保存技術について理解を深めることを目的としています。
アナログ写真の歴史とその価値
アナログ写真は、19世紀にその技術が開発されて以来、ダゲレオタイプやコロジオン湿板、ゼラチンシルバープリントなど、様々な技法が誕生しました。それ以来、アナログ写真は歴史的記録や芸術表現の手段として広く利用され、多くの文化的価値を持ってきました。しかし、アナログ写真は非常にデリケートな素材で作られており、適切な保存と管理が必要不可欠です。
現代では、デジタル画像が主流となり、アナログ写真に触れる機会が少なくなっています。そのため、アナログ写真の技術や特性に関する知識は、ますます貴重なものとなっています。
講演者の紹介
この講演会では、日仏のトップクラスの写真保存修復専門家が登壇します。
白岩洋子(SHIRAIWA Yoko)
白岩洋子氏は、上智大学文学部を卒業後、イギリスでの美術商での経験を経て、2004年に戻国。現在は、自身の修復工房を運営し、特に紙作品や写真作品の保存・修復を手がけており、アナログ写真の文化的価値を広めるための重要な役割を果たしています。
ゲノラ・フュリック(Gwenola FURIC)
フランスの国立高等写真学院で修士号を取得し、文化遺産保護の専門家として数々のプロジェクトに従事。彼女は、アナログ写真の保存技術についてフランスの豊富な事例をもとに知識を提供します。
講演内容と参加方法
講演会は、13:30から正式にスタートし、白岩氏がアナログ写真の技法や表現についての講演を行います。その後、フュリック氏がアナログ写真の維持管理に関する知見を紹介します。この講演会は事前申し込み制で、無料で参加できます。参加希望者は、10月18日までにオンラインフォーム(https://forms.office.com/r/ycC1MmiaE4)から申し込む必要があります。
まとめ
国立アートリサーチセンターが主催するこの講演会は、アナログ写真の重要性を理解し、文化遺産として後世に伝えるための貴重な機会です。アートや歴史に興味のある方々はぜひ足を運び、アナログ写真の保存や技術について学んでみてはいかがでしょうか。私たちの文化を次世代に渡すための一歩を踏み出すことができる素晴らしい機会です。