大阪経済大学の学生が「日本学生BtoB新聞広告大賞」で銅賞を受賞
大阪経済大学の情報社会学部で学ぶ3年生の渡邉要さんが、「日本学生BtoB新聞広告大賞」の第10回大会で銅賞を受賞し、注目を浴びています。このコンテストは、新聞広告制作の機会を学生に与え、未来のクリエイターを育成することを目的に、日本BtoB広告協会と日刊工業新聞社が共催した全国規模のイベントです。企業間取引(BtoB)に関連するテーマで、実在の企業から与えられた課題に対して、大学生や大学院生、専門学校生が新聞1ページ分の広告スペースを用いて作品を競い合います。
渡邉さんの作品の特徴
渡邉さんは、全国からの158点の応募の中で、「言葉を使った企みが新鮮」と評価され、審査員から高い評価を得ました。彼の設計した広告は、テーマ企業であるアルミニウム総合メーカー・UACJを取り上げ、辞書のレイアウトを模した独自のスタイルで表現されています。「アルミ」という言葉を若者の言語として定義したこの作品は、素材の魅力を巧みに伝えるための視覚的な工夫が盛り込まれています。シンプルな構成ながらも、言葉の選び方や見せ方に工夫を凝らした内容となっているのが特徴です。
考えさせる広告制作のプロセス
この受賞作品は、「広告デザイン応用」という授業の一環として提出されたもので、指導を受けた弦間一雄教授の助言を受けながら制作されました。渡邉さんは、工業高校でのアルミ鋳造の実習を通じて素材への親しみを抱き、日常に使われる若者言葉の文化を取り入れ、辞書形式で表現することを選びました。彼は「見る人の注意を引き、意味を考えさせる広告」を制作することを目指し、構成、レイアウト、言葉選びについて深く考え、広告の「伝える力」に迫る作品を創り上げました。
学びとキャリアへの展望
渡邉さんは、このコンテストを通じて得た経験について、「アイデアを形にするだけでなく、いかにわかりやすく伝えるかが広告の難しくも面白いところ」と振り返っています。 受賞後は、広告業界への就職を希望しており、「美術大学出身でなくても、マーケティングとクリエイティブの両方に通じた広告人として活躍したい」と意気込みを見せています。
大阪経済大学のサポート
この受賞を受けて、大阪経済大学では学生の活動を支援する体制が整っています。広報課では、今後も学生の成果を広く発信し、創造的な活動を応援する方針を打ち出しており、大学の公式ウェブサイトやSNSなどで積極的に最新情報を発信していく予定です。
このように、渡邉さんの受賞は個人の成果だけでなく、大学全体の創造性と学びを象徴する一例と言えるでしょう。今後も多くの学生が彼に続いて新たな挑戦をし、成功を収めることを期待しています。