AI inside、エンタープライズ向け「カスタマイズSLM」を新たに提供開始
AIプラットフォームを展開するAI inside株式会社が、日本語のドキュメント処理に特化した独自のLLM「PolySphere-2」を使用した新サービス「カスタマイズSLM」を発表しました。本サービスは企業が保有するデータを活用し、特定の業務に必要な知識や専門用語を学習させることで、高度な生成AIを実現します。
1. 進化した「PolySphere-2」
この「PolySphere-2」は473億パラメータを持つAI inside専用のモデルで、新たに開発されたこのLLMは、今までの「PolySphere-1」から一段と性能が向上しました。特定のタスクに対する精度が高く、他社との比較において、非構造化データを効率的に構造化する能力では最大30%上回る結果を記録しています。また、生成AI特有の問題であるハルシネーション(誤った情報を生成する現象)についても、0.25%という低い出現率を実現しています。
2. セキュアなインフラ環境
この新サービスでは、AI insideが開発したエッジコンピュータ「AI inside Cube Pro」を使用し、企業内の環境で安心して利用できます。サブスクリプションによる導入も可能なため、複雑な設定は不要で、導入後すぐに運用が始められます。さらに、使用状況や業務量に応じてインフラの拡張ができるのも大きな利点です。
3. 新しい潮流の中でのビジネスニーズ
近年、生成AI技術は日々進化し、特定業務向けのカスタマイズが求められる場面が増えています。特に多くの企業が情報セキュリティに注意を払う中、クローズドデータを活用したSLMの必要性が高まっています。AI insideは、このニーズに応える形で、特化型のミッションクリティカルな業務に対するAIの活用を推進するために「カスタマイズSLM」を提供開始しました。
4. AI inside代表からのコメント
AI insideの代表取締役社長、渡久地択氏は、「私たちはハードウェアとソフトウェアを自社開発し、統合を進めることで生成AIの可能性を最大限引き出してきました。特にインフォメーションセキュリティを気にせずに安全に使える環境を提供することで、企業の未来を変革するお手伝いをしていきたいです」と語りました。
5. まとめ
「PolySphere-2」と「カスタマイズSLM」は、AI insideにとって新たなステージへの挑戦です。これまでの技術を最大限に生かし、企業の特定ニーズに応えていくことで、業務効率化と生産性の向上に寄与することが期待されます。今後の展開に目が離せません。