生活クラブのローカルSDGsプロジェクトが優秀賞を獲得
2025年9月27日、東北大学で開催された「とうほくSDGsアワード2025」において、生活クラブ事業連合生活協同組合が優秀賞を受賞しました。このアワードは、地域固有の持続可能な活動を評価することを目的として設立され、今年で4年目を迎えました。生活クラブは山形県庄内地域での「庄内地域のつながるローカルSDGsプロジェクト」にエントリーし、その取り組みが高く評価されました。
庄内地域のSDGsプロジェクトとは
生活クラブは、これまで生産から廃棄に至るまで環境や健康に配慮した品物の共同購入に取り組んできました。特に山形県庄内地域では、地域住民や自治体と協力し、「食」「エネルギー」「福祉」の3つの柱を中心に持続可能な地域社会の構築を目指しています。このプロジェクトは、地域の資源を最大限に活用し、自給自足を促進する形で進められています。
庄内地域には多くの提携生産者が存在し、主に米と豚肉の生産者間で飼料用米の取り組みを行ってきました。さらに、休耕田を活用するプログラムや、市民が出資した太陽光発電のプロジェクトを通じて、地域のエネルギー需要にも対応しています。これにより、地域の活力を引き出すと同時に、再生可能エネルギーの重要性にも着目しています。
表彰式とその意義
受賞式では、各受賞団体が自らのプロジェクトをプレゼンテーションした後、交流の場も設けられました。さらに、審査員からも合格点をもらい、生活クラブの持続可能な取り組みがいかに地域社会に寄与しているかが強調されました。
審査員の一人である株式会社オルタナの森摂氏は、生活クラブのエネルギー自給の取り組みを高く評価し、地域のために尽力している姿勢に感心を示しました。
一般社団法人SDGsとうほくの代表理事、紅邑晶子氏も、SDGsの実現に向けた地域の課題解決に向けた活動が重要であるとの認識を示し、今後も多くの団体とのコラボレーションを望んでいます。
生活クラブの未来に向けて
生活クラブは1965年に設立され、現在は33の地域生協で構成され、約42万人の組合員を抱えています。国産食材の利用や添加物削減、高品質な商品提供に努め、持続可能な社会の実現を目指しています。また、地域や世代を超えたつながりを重視し、共生の輪を広げる「つながるローカルSDGs」をスローガンに掲げています。
今回の受賞は、生活クラブの活動が地域において如何に重要であるかを再認識させる出来事でした。これからも地域内での連携を深め、持続可能な社会の実現に向けて前進していくことでしょう。