きらぼし銀行が「C-Turtle® FE」を導入しサステナビリティへ前進
2024年10月から、株式会社きらぼし銀行が株式会社NTTデータの提供する温室効果ガス(GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を導入することが発表されました。この新しいツールは、きらぼし銀行が投融資先企業のGHG排出量を的確に把握し、排出削減を支援することが期待されています。
取り組みの背景
NTTデータは長年、金融機関向けにシステムを提供してきた経験を活かし、GHG排出量の可視化を推進。このプロジェクトは、金融機関とその投融資先企業が連携し、GHG排出量の削減に向けた支援を行うことを狙いとしています。きらぼし銀行は、地域社会の発展を目指し、気候変動への対応を経営の重要な課題として位置づけています。
同銀行が掲げる経営理念「TOKYOに、つくそう。」のもと、サステナブルファイナンスを2023年度までに累計2,000億円実行する目標があります。これにより、金融機関が地域のカーボンニュートラル促進を主導することが求められています。
C-Turtle FEの特長
C-Turtle FEは、サプライヤの努力を自社の排出削減に活用できる「総排出量配分方式」を採用した新サービスです。この方式により、投融資先企業の一次データをもとに、正確かつ信頼性の高いGHG排出量の算出が可能です。金融機関の国際基準である「PCAFスタンダード」に準拠しており、信頼性の高いデータが期待されています。
導入に際して、各金融機関向けのポータルサイトとの連携や、今後の規制動向に対応するための機能追加なども行われる予定です。
今後の展望
NTTデータは、今回の取り組みを通じて、きらぼしグループや首都圏の自治体、投融資先企業と連携し、持続可能な社会の実現に貢献する方針です。将来的には、GHG排出量管理の重要性がますます増す中で、地域全体のカーボンニュートラル達成を目指して支援を強化していく予定です。
C-Turtleの利用法
C-Turtleは、企業の活動に基づくGHG排出量の可視化を実現するプラットフォームです。一般的な方法では「活動量×排出原単位」で算出されがちですが、このツールではサプライヤのリアルなデータを基に排出量が計算されるため、より精度の高いデータが得られます。
全体として、この取り組みは地域の中小企業や個人と協力しながら、持続可能な金融サービスを提供し、気候変動に立ち向かう重要な一歩です。これからの地域経済におけるカーボンニュートラルの達成に向けた期待は高まります。
今後も、きらぼし銀行とNTTデータの連携によるさらなる進展が注目されます。