Veeva Systemsが発表した新しいDirect Data APIは、製薬業界におけるデータ活用の革新をもたらすものとして注目を集めています。従来のAPIと比較して最大100倍の速度を実現したこの新しい技術は、Veeva Vault Platformの一部として提供され、追加のライセンス料なしで利用可能です。
このDirect Data APIは、数億件に及ぶ大規模データセットでもトランザクションを安定的に行うことができる新たなAPIクラスです。ユーザーは全データや増分データを迅速かつ正確に抽出できるため、AIアプリケーションや分析、システム間の統合を強化するための強力なツールとなります。更に、Amazon Redshift、Snowflake、Databricks、Power BI向けのコネクタも今年後半に追加される予定で、使い勝手が一層向上します。
Veeva AIソリューションのシニアバイスプレジデントであるAndy Han氏は、Direct Data APIが新しいタイプのアプリケーションや統合を可能にする革新技術であるとコメントしています。この技術により、顧客やパートナーはVeeva Vaultのデータに簡単にアクセスできるようになり、ライフサイエンス業界全体でAIや分析のイノベーションが促進されることが期待されます。
Veevaは、TMF BotやVault CRM Bot、Vault CRM Voice ControlなどのAIアプリケーションも開発しており、Direct Data APIとVeeva AI Partner Programを活用して顧客や提携先がAIソリューションを自由に開発できる環境を提供しています。これは、ライフサイエンス業界向けにAIを活用した高度な自動化を実現するというVeevaの戦略にも直結しています。
さらに、Veeva Systemsは約1400の顧客に対して、製薬の開発から商業分野まで、一貫したソリューションを提供しています。世界的に有名な製薬企業から、スタートアップに至るまで、あらゆる規模の企業がその恩恵を受けています。
今後もVeevaはそのテクノロジーを進化させ、顧客のビジネスを支援することを目指しています。ライフサイエンス市場の進化において、Veevaがどのような役割を果たしていくのか、今後の展開に注目です。
【Veevaについて】
Veeva Systemsは、ライフサイエンス業界に特化したクラウドソフトウェアを提供しているグローバルリーディングカンパニーです。お客様や従業員、提携企業、株主、サービス提供業界など、全ての関係者の利益を考える責任を負うパブリック・ベネフィット・コーポレーションとして、企業活動を展開しています。全てのステークホルダーとのバランスを考えた事業展開が、Veevaの魅力の一つと言えるでしょう。