Green Carbon株式会社がフィリピン環境ウィークに参加
Green Carbon株式会社(GC)は、2025年1月13日から15日にフィリピンのマニラで開催された「第2回日本・フィリピン環境ウィーク」に登壇し、環境課題に対するカーボンクレジットの可能性を紹介しました。フィリピンの豊かな自然資源を生かした脱炭素プロジェクトの重要性を強調し、特にJCM(Joint Crediting Mechanism)を通じた取り組みが注目されました。
参加背景とプロジェクト概要
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジットを創出する事業を展開しており、森林保全や水田のメタンガス削減において多岐にわたるプロジェクトを進めています。フィリピンでは、特に間断灌漑(AWD)技術を用いた水田のプロジェクトに力を入れており、現在、6州で合計26万haの水田面積が対象となっています。この技術は水の使用量を削減し、環境保全に貢献するとともに、経済的な利点も提供しています。
登壇時には、Green CarbonのCOO、妹尾聖人氏がピッチを行い、フィリピンにおける環境問題の解決策としてのカーボンクレジットの役割と、JCMの経済的意義について説明しました。これにより、フィリピン政府や様々な関係者とともに脱炭素社会の構築に向けた協力の可能性が議論されました。
フィリピンの環境課題
フィリピンは、気候変動による自然災害のリスクが高く、特に台風や豪雨の影響を受けやすい地域です。都市部では急速な人口増加に伴い、大気汚染や廃棄物処理などの問題が深刻化しています。これに対処するためには、再生可能エネルギーの利用促進や省エネルギー技術の導入が不可欠です。
環境配慮型ビジネスの成長が期待されており、資源の循環利用や持続可能な農業実践も重要なビジネスチャンスとされています。これらの要素は、フィリピンを持続可能な社会へ導く鍵となるでしょう。
JCMの役割と展望
JCMは、日本の優れた脱炭素技術をフィリピンで活用し、双方の温室効果ガス排出削減を促進する制度です。フィリピンにおけるメタンガス削減プロジェクトは、JCMクレジットを用いて経済性を高めることが可能であり、今後ますます注目されるに違いありません。特に、東京証券取引所での取引計画が進んでいることも、JCMクレジットの流動性向上に寄与するでしょう。
環境ウィークの意義
「第2回日本・フィリピン環境ウィーク」は、日本とフィリピン間の環境問題解決に向けた重要なプラットフォームであり、両国の連携を深める場となります。多様な参加者が集い、環境ビジネスの成長を促進するための議論が行われています。Green Carbonは、脱炭素で持続可能な社会の実現に向けて、他の関係者とともに歩みを進めていく所存です。
締めくくり
さて、Green Carbonは今後もフィリピンをはじめとする国々でのプロジェクト開発を通じて、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けていくことでしょう。環境課題は世界共通の問題であり、グローバルな協力が求められています。今後の動向に引き続き注目していきたいと思います。
詳しい情報は、
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