子どもたちが学童保育を創り出す！新プロジェクト誕生

近年、子どもたちの創造力やものづくりに対する興味を高めるための取り組みが注目を集めています。その一環として始まった「ソウゾウリョクを育むプロジェクト」は、子どもたち自身が学童保育の設計から開業までを体験することを目的としています。プロジェクトは2021年4月にスタートし、その活動を通じて子どもたちが地域社会に携わる姿勢を育てます。

このプロジェクトの第一段階として、建築士の指導のもと、店舗の設計を学ぶ「設計編」が行われます。子どもたちは実際に設計図を描き、インテリアや設備の細部にわたるデザインを決める作業を通じて、自分たちの手でスペースを作り上げる喜びを感じることができます。設計が終わると、次のステップである「工事編」に進みます。ここでは現場での安全掲示物の作成や、実際の工事作業の見学が行われ、手を動かすことの楽しさを体験します。

このプロジェクトの重要なポイントは、子どもたちが自らのアイデアをもとに、現実の店舗を形作っていくという点です。工事現場では、職人たちが行う実際の作業を見学することで、ものづくりの現場に触れる貴重な体験を得ることができます。さらに、造作工事の一環として、自らタイルを作ってみることもでき、クリエイティビティが直接発揮される場面も多く設けられています。また、現場で働く人々への感謝の気持ちを込めて子どもたちから手作りの差し入れが渡されるなど、コミュニケーションの重要性を学ぶことも含まれています。

7月からは「開業準備編」が始まり、店舗装飾や家具の組み立てが行われます。オープンを迎えるための準備はもちろん、近隣の店舗への挨拶回りや保護者向けの内覧会なども計画されています。ここでは、設計編で子どもたちが描いた設計図を保護者に披露し、学びの成果を確認する貴重な機会となるでしょう。2021年9月には待望のオープンが実現し、オープン記念のパーティを通じてプロジェクトの振り返りと共に子どもたちの学びが発表されます。

この「ソウゾウリョクを育むプロジェクト」は、単なる学童保育の開設にとどまらず、子どもたちが自らの力で未来を形作る力を養うための素晴らしいプラットフォームでもあります。キッズベースキャンプは、家族や地域と共に、より良い社会の実現のために邁進しています。

未来の教育、そして地域とのつながりを強化するこの取り組みは、創造力を育むだけでなく、子どもたち自身が社会の一員としての感覚を得る一歩となるでしょう。子どもの成長と共に地域が活性化し、より豊かな社会を実現するための礎となるプロジェクトの行く末に期待が寄せられます。