藝大の創造探求教育
2025-11-06 12:48:35

東京藝術大学が教育版マインクラフトで創造教育を推進するワークショップ

東京藝術大学が推進する新しい学びの形



東京都台東区に位置する東京藝術大学は、特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会とのコラボレーションにより、教育版マインクラフトを活用した創造探求型教育ワークショップ「マイクラでデジタル御輿をつくろう!」を実施しました。このプロジェクトは、2025年8月に行われ、子どもたちがアートとテクノロジーの融合を体験しながら創造力、協働力、問題解決力を育むことを目的にしています。

創造の学びの背景


東京藝術大学の象徴的な存在である藝祭御輿は、学生が自由な発想で制作し、地域の人々と共に育ててきた文化の象徴です。そのため、このプログラムでは御輿を題材に子どもたちが芸術、文化、科学技術を横断的に学びながら自身の「創造」を形にすることを目指しています。参加者は藝大生のファシリテーターに伴走されながら、御輿の文化的背景を学び、教育版マインクラフト上で「自分たちの御輿」をデザインします。これにより、建築、デザイン、知的財産など多角的な視点での学びが促進され、アート思考とSTEAM教育、地域文化の継承が実践されました。

第1回パイロット版からの進化


このワークショップは第2回目であり、之前の第1回パイロット版では、藝大出身のアーティストによるレクチャーを通じて、アートが学際的な学問であることが子どもたちに伝えられました。この体験によって、参加者は「正解がないからこそ考え続ける面白さ」や「アートの探求には終わりがないこと」を実感しました。第2回目では、その学びをさらに深化させ、実地体験を通じた協働制作を経験することで、探求と創造の循環を体感できる教育モデルへと進化しました。

各日の学びの内容


DAY1(8月22日)


ワークショップは全3回の構成で、初日の学びは御輿の文化的意義に関するレクチャーから始まります。その後、藝祭に向けた御輿制作現場を見学し、普段は非公開の石膏室を特別に訪れるキャンパスツアーが行われました。これにより、子どもたちはアートの“探求する力”を体感し、チームビルディングにも取り組み次回の制作に向けた構想を練る機会が与えられました。

DAY2(8月24日)


2日目は、参加者が自分で作りたい御輿のスケッチや模型を持ち寄り、グループごとにテーマを決定します。藝大生がファシリテーターとして伴走し、教育版マインクラフトを使用してデジタル御輿の制作に取り組むことになります。また、藝大出身の建築家陣によるレクチャーも行われ、空間構成やデザインの視点が共有され、著作権や知的財産に関する学びも行われました。完成後はグループ発表が行われ、子どもたちは「初対面でも役割分担できた」とか、「工夫して完成させる達成感があった」との声を寄せました。

DAY3(11月24日)


最後のDAY3では、成果展示期間中に子どもたちが来場者に自身の作品を紹介し、鑑賞ワークを実施予定です。3Dプリントやバーコードを活用し、デジタルとリアルを融合させた表現が展示される予定です。

教育と地域への意義


本ワークショップは東京藝術大学が進める「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」における「Well Cityプロジェクト」の一環であり、地域に根差した新しい教育モデル創出に向けた取り組みの一つです。アートを媒介としたこの活動は、子どもたちが「問いを立て、考え、形にする」力を育むことを目指し、STEAM教育の実践モデルとして新しい教育・地域・文化の連携の形を検証しています。

開催概要


ワークショップで得られた成果は、2025年11月21日から30日まで東京藝術大学美術館で一般公開されます。
  • - 展示名称: マイクラワークショップ@藝大部屋「マイクラでデジタル御輿をつくろう!」成果展示(仮)
  • - 展示日程: 2025年11月21日(金)〜11月30日(日)
  • - 展示場所: 東京藝術大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
  • - 入場: 無料・来場自由

まとめ


デジタルものづくり協議会が主導するこの特別なプロジェクトは、地域におけるデジタルものづくり体験の拠点として、子どもから大人まで幅広い世代に学びの場を提供しています。教育と文化の新たな融合を目指した未来的アプローチが、東京藝術大学とともに地域社会に大きな影響を与えることを期待しています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会
住所
東京都文京区千駄木2−10−17−102
電話番号
090-9849-7666

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