オペラ『La Traviata』再演に寄せる柴田智子のメッセージ
公演『MESSAGE FROM VIOLETTA ~La Traviata~』が豊洲シビックセンターホールで再演される。
主演の柴田智子は、自身がオペラのキャリアの集大成を迎えるにあたり、70歳の声を意識して作品と向き合った。彼女の思いは、過去の音楽的経験を経て、再び『La Traviata』を新たな視点から立ち上げるきっかけとなった。
戦いの中のインスピレーション
柴田は、アメリカでオペラと現代音楽の世界で活躍したバーンスタインからの影響を受け、もう一度イタリアに留学し、自身のルーツに立ち返ることを考えた。彼女の記憶の中には、ミラノの豪華なスペイン大使の家での生活や、ミラノ・スカラ座での感動的な経験が残っている。そのすべてが彼女に新しい『椿姫』の演出案を生み出す力を与えた。
新たな視点の『椿姫』
柴田が披露する新たな演出は、過去と現在を結びつけるものであり、興味深い未来像を描いている。もしヴィオレッタとアルフレードの子孫がいたらどうなるのか、そんな発想が彼女の中に生まれた。そのビジョンを豊洲の夜景や現代のニューヨークと結びつけることで、作品は時空を超えた新しい姿を持つことになる。また、オペラの長さについての批評も含め、彼女はその厳しさをしっかりと受け止め、その中で観客とのつながりを求めている。
忘れられない経験
柴田は、昨年の公演においてオペラに普段関わらない若者たちを呼び寄せることができたと語り、オペラへの新しい風を感じている。この改訂版の再演が、彼女がオペラでのキャリアを終える前の特別な公演となることへの期待を寄せている。彼女は手術から復帰途中であるものの、その挑戦を乗り越え、自ら演出した通りに舞台で動き続けたいと強い意志を示した。
愛のメッセージ
“300年もの時を越えて残されたヴィオレッタの愛のメッセージ”は、物語の中で若者たちに何をもたらすのか。柴田智子の新しいオペラ『MESSAGE FROM VIOLETTA ~La Traviata~』から目が離せない。彼女の情熱と努力が結晶化したこの再演は、単なる音楽体験以上のものを私たちに提供するだろう。
公演詳細
- - 日時: 2025年6月13日(金)18:30開演 / 18:00開場
- - 会場: 豊洲シビックセンターホール
- - 出演者:
- Violetta: 柴田智子
- Alfredo: 金山京介
- Germont & Verdi: 髙田智士
- Robert: 下司愉宇起
- Orchestra Pf.: 追川礼章
入場料は大人8,500円、学生4,000円。プレミアシートも用意され、詳細は公式ウェブサイトまで。
おわりに
柴田智子が送る新しい『La Traviata』の世界を楽しみにしている。彼女の情熱と演出の手腕がどのようにこの名作を進化させるのか。あなたもぜひこの特別な公演に参加し、その場で感動を共有してください。