物流業界の革新
2022-11-24 10:01:07
世界初のワンストップ梱包システム「RENATUS」で物流業界が変革へ
世界初のワンストップ梱包システム「RENATUS」
物流業界は現在、労働人口の減少や巣ごもり需要の増加に伴う人手不足という大きな課題に直面しています。これに対処するため、倉庫の自動化が進む中で、従来の方式では限界が見えてきました。そこで登場したのが、次世代の自動倉庫システム「RENATUS」です。
従来の物流センターの課題
従来の自動倉庫システムでは、物流センター全体の最適化が求められる一方で、部門ごとのDX(デジタル・トランスフォーメーション)にのみ偏ってしまう「虫食いDX」の状態が広がっています。これにより、個々の業務は効率化されるものの、全体としてのパフォーマンスが損なわれる危険性があります。そこで「RENATUS」は、こうした課題を解決するために設計されています。
「RENATUS」の特徴
「RENATUS」は、倉庫内に設置された高さ5から20メートルのラック内を自動で走行する専用シャトル「RENATUS SHUTTLE」によって、荷物を迅速に運ぶ次世代のGTP(Goods To Person)システムです。このシステムの特筆すべき点は、以下の3つの特徴によるものです。
1. ワンストップ梱包
「RENATUS」は、コンテナ単位で荷物を運搬するため、作業者は常に同じコンテナ内の荷物をピックすることが可能です。無駄な時間やミスを削減し、ピッキング・集約・梱包を一度に行う「ワンストップ梱包」を実現します。これにより作業の効率が飛躍的に向上し、物流プロセスが一新されるのです。
2. 圧倒的なピッキング速度
RENATUSは、上下方向への自走はなく、各フロアのシャトルが特化した水平移動を行います。この特徴により、業界最速の時速4メートルで荷物を輸送することが可能となり、作業員一人当たりのピッキング能力を1時間で500行以上に引き上げています。
3. 究極の格納効率
独自の配車最適化アルゴリズム「RENATUS CORTEX」は、最大2000台のシャトルを同時に制御する能力を持ち、リアルタイムでトラフィックを管理します。これにより、シャトル同士の衝突を回避しつつ、最短ルートで荷物を運搬することができます。この技術の導入によって、大規模なラックの設置が可能となり、面積効率が飛躍的に向上します。
今後の展望
RENATUS ROBOTICSは、米国Nasdaqへの上場を見据え、グローバルな事業展開を視野に入れています。日本国内の物流ニーズにも応える形で、自社の自動倉庫の運用を開始し、高効率な収益モデルを構築することで、業界全体の効率化を目指します。将来的には、独自技術を活かした多様なユースケースに応える体制を構築し、「物流業界全体の効率化」に貢献する存在を目指します。
RENATUS ROBOTICS株式会社について
RENATUS ROBOTICS株式会社は、東京大学発のAI・ロボティクスを専門とするスタートアップで、完全無人倉庫をグローバルに展開しています。不断の技術革新を通じて、次世代の物流システムを実現する挑戦を続けています。
会社情報
- 会社名
-
RENATUS ROBOTICS株式会社
- 住所
- 文京区本郷4丁目1−1 菊花ビル 701
- 電話番号
-