新潟の誇るニットファクトリーブランド「30/70」誕生
新潟県は日本におけるニット産業の重要な拠点であり、その中でも五泉市や見附市などが特に知られています。実は、日本製ニットはイタリアに次いで高い評価を受けており、国内で生産されるニットセーターの約30%が新潟産です。この地域には世界的に有名なブランドが評価する製造元が数多く存在しています。
発信力の強化が課題
現在、海外メーカーのニット製品は日本製に比べて2~3倍の価格差がありますが、その違いは「品質」よりも「知名度」に起因しているとされています。このため、新潟のニット産業を世界に広めるためには、強い発信力が必要です。この課題を解決するために、「30/70(トレンタ・セッタンタ)」という新しいファクトリーブランドが立ち上がりました。
「30/70」のコンセプト
新潟から世界中の人々へ、質の高いニット製品を届けるための強い意志から生まれた「30/70」のブランドプロデュースには、干場義雅氏が関わっています。彼は日本貿易振興機構(JETRO)新潟と連携し、高品質素材を使用した大人向けのセーターを提供するブランドとして「30/70」を展開。その名は、シルクとカシミアの高品質混紡率を表しています。
地域活性化への取り組み
新潟県とJETRO新潟は、このファクトリーブランドの立ち上げを通じて、新潟のニットメーカーへの支援を行っています。特に、地域活性化を意識した商談の機会を提供し、世界に向けた発信力を強化する取り組みを行っています。花角英世新潟県知事やJETRO新潟の飯田所長も支持を表明しており、地域のニット製品が世界的に認知されることを期待しています。
未来への展望
「30/70」のブランドは、ただ品質の良い製品を提供するだけでなく、地域のニット技術を守り、持続可能な発展を目指しています。今後、オンラインでの販売やプロモーション活動に力を入れていく予定で、世界中の顧客に向けたニット製品の魅力を広める計画です。
「30/70」の展開を通じて新潟のニット産業が国際市場で成功を収めること、そして多くの方々にその魅力が伝わることが期待されます。新潟県内で多くのニットメーカーが協力しながら、次世代のニット文化を築いていくことでしょう。
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