PostgreSQL用全文検索拡張PGroongaが進化!
埼玉県所沢市に本社を構える株式会社クリアコードが、PostgreSQL用の全文検索拡張モジュールPGroongaの新バージョン4.0.4を2025年10月2日にリリースしました。このバージョンは、2025年9月25日にリリースされたPostgreSQL 18にわずか1週間で対応したもので、最新の機能と改善が盛り込まれています。
PostgreSQL 18への即対応
PGroonga 4.0.4の大きな特徴は、PostgreSQLの新バージョン18に迅速に対応できた点です。通常、新しいバージョンに応じて拡張モジュールの更新が遅れることが多い中、クリアコードは迅速な対応を実現しました。これにより、ユーザーは新機能をすぐに活用できるようになります。
新機能と改善点
PGroongaの最新版では、特に注目すべき新機能として、PostgreSQL 18で追加された「拡張モジュール提供の演算子でのインデックスを使ったソート」に対応したことが挙げられます。これにより、「全文検索で絞り込んだ結果を更新日時順にソート」という、従来はPostgreSQL側でのソートが必要だったクエリーが、PGroongaのみで処理できるようになります。
検索対象となるレコード数が増えると、従来よりも処理速度が向上します。特にSNSの投稿やイベントログなどの時系列データの処理において、その効果は顕著です。この改善により、ユーザーは容易に高速な検索を実現し、業務の効率を向上させることができます。
さらに、Debian GNU/Linux trixie(2025年8月9日リリース)や、AlmaLinux 10(2025年5月27日リリース)といった最新のプラットフォームもサポートされており、非常に幅広い環境で利用することが可能となっています。
PGroongaとは
PGroongaは、全文検索エンジン「Groonga」をPostgreSQLのインデックスとして統合することで、高速かつ効率的に全文検索を行うための拡張モジュールです。データをそのまま検索できるため、外部システムへのデータ転送が不要で、運用負荷を低減します。このため、シンプルかつ効果的な検索システムの構築が可能です。
例えば、リアルタイム更新や正規表現による検索も簡単に実装できます。また、PGroongaは日本語検索にも強く、日本国内のユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。
クリアコードからのサポート
クリアコードでは、PGroongaとPostgreSQLに対する導入支援やアップグレード、チューニング援助を行っています。この新しい機能を活かし、検索性能を最大限に引き出したい企業や開発者の方々は、ぜひ公式サイトからお問い合わせください。
公式サイトでは、PGroongaに関する詳細な情報やサポート内容を視覚的に確認できます。さらなる詳細は、以下のリンクからご覧ください。
まとめ
PGroonga 4.0.4は、PostgreSQL 18に即対応した革新的な全文検索拡張モジュールです。高速で信頼性の高い検索機能を求めるユーザーには最適な選択肢となるでしょう。今後もPGroongaの動向に注目が集まります。