アサヒユウアス、「plaloopプロジェクト」でプラスチック資源の循環型社会を目指す
アサヒユウアス株式会社(本社:東京、代表取締役社長:高森志文)は、プラスチック素材の有効活用を目的とした「plaloopプロジェクト」を2023年7月8日から開始しました。
本プロジェクトの第一弾として、ホテルアメニティの歯ブラシを対象に、使用済みの歯ブラシをホテルから回収し、素材としてリサイクルして再び歯ブラシなどを製造する取り組みをスタートしました。2024年には年間100万本の歯ブラシ導入を目指しています。
ホテル日航つくばでの実証実験で成果
2023年5月には、ホテル日航つくばで試験的に「plaloopプロジェクト」を展開しました。その結果、設置された歯ブラシの約4割が廃棄されることなく資源化できたことが明らかになりました。さらに、宿泊客を対象にしたアンケート調査では、約9割が本プロジェクトに好意的であるという結果が出ています。
ホテルや福祉作業所との連携でプラスチック資源の循環を促進
アサヒユウアスは、ホテルや福祉作業所との連携を通して、使用済みプラスチック製品の回収からプラスチック素材へのリサイクル、そしてその素材を使った商品開発・製造・販売までを一貫して行うことで、プラスチック資源の循環を促進していきます。
今後、歯ブラシに加えてヘアブラシなどの商品開発も予定しており、展開を拡大していく予定です。
広島県「海洋プラスチック対策・リーディングプロジェクト」にも選定
「plaloopプロジェクト」は、2023年6月に広島県が主導する「海洋プラスチック対策(プラスチック使用量削減等)・リーディングプロジェクト」にも選定されました。今後、広島県内の宿泊施設などと連携し、プラスチック素材を活用した取り組みを推進していく予定です。
世界的な課題である使い捨てプラスチック問題への取り組み
使い捨てプラスチック問題は、世界的に深刻な課題となっています。日本の廃棄プラスチックの総排出量は年間約823万トンにものぼりますが、そのうち製品の原料へのリサイクルは25%程度にとどまり、約62%は焼却によって処理されています。
アサヒユウアスは、使用済みプラスチック製品を回収し素材へリサイクルする取り組みを通して、プラスチック素材の循環活用を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
アサヒユウアスについて
アサヒユウアスは、アサヒグループにおける新たなサステナビリティ事業を展開する会社として、2022年1月に設立されました。リユースできる「森のタンブラー」やリキャップできるマイボトル「森のマイボトル」をはじめ、廃棄されてしまう食材などを原料としたサステナブルクラフトビールの製造、イベントで使用したプラスチックカップのアップサイクル企画のプロデュースなど、多岐にわたる事業を展開しています。
今後も、ステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、社会課題解決を目指していきます。