内藤廣の建築世界を深く探る
2025年7月、待望の書籍「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘」が発売されます。この書籍は、日本を代表する建築家である内藤廣が展開する魅力的な建築哲学を、赤鬼と青鬼という二つのキャラクターを通して伝えます。これらのキャラクターは、内藤の作品や思想に基づく対話の象徴として描かれ、読者に深い洞察を提供します。
この書籍の発表にあたり、内藤廣展が2023年に島根で行われ、非常に話題となったことを受け、2025年には東京・渋谷で大規模展覧会が予定されています。この展覧会に向けて出版される公式ブックであり、展示される代表的なプロジェクトの数々を一つの本に凝縮しています。展覧会は、内藤廣の「原点」と語る卒業設計や、進行中のプロジェクト、過去の名作など、合計45のプロジェクトが集約されており、渋谷と益田をテーマにした新作模型や映像作品も予定されています。
書籍の内容
本書は、内藤が特に力を入れている「赤鬼・青鬼の建築真相究明」というテーマを中心に展開します。この章では、各プロジェクトの背後にある思考や目的を深く掘り下げ、どのようにして建築が人々の希望を生み出すのかを探求します。
うなぎのようにしなやかでダイナミックな赤鬼と、冷静沈着でありながら深い思索を持った青鬼、彼らが織りなす建築論を通じて、読者は内藤の視点から社会の裂け目や不条理をどのように受け止めるべきかを考える機会を得ることができます。
また、展覧会と連動した小さな作品集や、建築に対する内藤の思考過程を記した「なんでも手帳」と「思考のスケッチ」も含まれています。これにより、読者は内藤廣の創造的な世界をより深く堪能することができるでしょう。
内藤廣のプロフィール
内藤廣は1950年生まれ、1976年に早稲田大学大学院を修了しました。その後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所や菊竹清訓建築設計事務所での経験を経て、1981年に内藤廣建築設計事務所を設立しました。彼の経歴には、東京大学の教授や副学長を務めた実績もあり、2023年からは多摩美術大学学長として教育や創作の場でも活躍しています。
書籍情報
- - 書名: 建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘
- - 著者: 内藤 廣
- - 発売日: 2025年7月
- - 仕様: 四六版、288ページ
- - 定価: 2,420円(税込)
この書籍は、内藤廣の建築観を学びたい方や、建築の未来について考えたい方々にとって必見の一冊となることでしょう。この機会にぜひ手に取ってみてください。