唾液でがんリスク評価
2021-09-01 11:00:18

唾液でがんリスクを手軽に評価できるサリバチェッカーが新たに胃がん判定を追加

唾液によるがんリスク検査「サリバチェッカー」新たな項目追加



最近、「サリバチェッカー」が新たに胃がんの判定を追加しました。2021年9月1日から正式に開始されたこの検査は、痛みを伴わずに唾液を用いてがんリスクを評価できるという画期的なサービスです。

検査の概要と進化



サリバチェッカーでは、唾液中の代謝物を分析することで、肺がん、膵がん、大腸がん、口腔がん、乳がん(女性のみ)に加え、今回新たに胃がんのリスク評価が可能となりました。検査には、唾液0.1mL以上を採取するだけでOK。専用の液体クロマトグラフィー質量分析機(LC/MS)を用いてがん細胞によって特異的に上昇する代謝物を測定し、AIなどを駆使してリスクを評価します。

2017年から提供されているこのサービスは、特に新型コロナウイルス感染症によるセルフヘルスケアの重要性が高まる中で、利便性を求める人々のニーズに応えてきました。現在国内においては1300以上の医療機関や300社以上の企業、健康保険組合で利用されており、その利用者数は増え続けています。

胃がんの追加理由



サリバチェッカーは、衛生面や安全性に配慮しながら非接触で検査ができる点が特徴です。しかし、がん種の評価対象は限られているため、特に胃がんに対するニーズが高いことが課題でした。そこで、都内医科系大学の協力を得て胃がんのリスク評価が可能となり、多くの人々に新たな検査の機会を提供する運びとなりました。

代表取締役の砂村眞琴氏は「胃がんは日本において男性の死因第2位、女性の第4位であり、このプロジェクトは非常に重要です」と述べています。彼は、これまでの研究の成果と患者さんたちの協力があってこその進展であり、感謝の意を表明しています。

検査の手軽さと提携医療機関の拡大



サリバチェッカーは、検査結果に対する相談ができる約400箇所の提携医療機関を持ち、今後も提携を拡大していく予定です。これにより、利用者は結果についてのアドバイスを受けながら次のアクションを考えることができます。

また、この検査は自身で簡単に行えるため、がんの早期発見に寄与する可能性が高いです。医療機関の検診受診率の低下が懸念される中、サリバチェッカーはその解決策として位置付けられるでしょう。

今後の展望



サリバテックは、がんだけでなく生活習慣病や精神疾患といった多岐にわたる疾患の早期発見技術の開発にも取り組んでおり、今後もアカデミアとの共同研究を進めながら、さらなる検査項目の拡充を目指しています。患者さんとそのご家族のために、一人でも多くの方が健康でいられるようにと願いを込めて、さらなる改良を重ねていくとのことです。

このように、サリバチェッカーは常に進化し続けており、今後も多くの人々の健康を守るための重要なツールとなることが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社サリバテック
住所
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246‐2鶴岡メタボロームキャンパスD16
電話番号
0235-64-8542

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