TOPPANの新サービス「Re:meaning」
TOPPANが新たに提供を開始した「Re:meaning」は、パッケージの裏面デザインを最適化する革新的なサービスです。近年、多様な消費者ニーズが高まる中で、商品パッケージの情報提供は重要性を増しています。消費者が製品を選ぶ際、裏面に記載された法定表示や注意事項は、安全や健康に直結する情報であり、この情報をいかに公平かつ包括的に示すかが求められています。
「Re:meaning」は、TOPPANグループが開発した「ニューロデザイン®AI評価」に基づいています。このサービスは、1万件近くの生体情報や消費者の反応データを学習したAIを活用し、パッケージデザインの評価指標を算出します。具体的には、「記憶」、「興味」、「注目」、「好ましさ」、「読みやすさ」という5つの評価基準を設け、デザインの生体反応を予測します。これにより、従来の手法では見逃されがちな情報伝達の課題を洗い出し、改善策を提案することが可能です。
開発背景と特長
近年、Eコマースの利用増加やセルフレジの普及により、消費者の購入行動は多様化しています。これに伴い、パッケージデザインに求められる機能の幅も広がっています。情報提供のタイミングや方法が重要視される中で、「Re:meaning」の登場が期待されています。
このサービスの特長は、まずAIによるデータ分析に基づいた生体反応予測評価です。TOPPANエッジが提供する評価サービスを通じて、消費者がどのように感じるのかを科学的な視点で示します。また、長年の実績に基づいた有用な知見を生かし、パッケージ使用に関する行動を詳しく分析し、課題を体系化します。さらに、単なる評価結果の提示にとどまらず、クリエイティブなデザイン案の提案も行います。
サポート内容と価格
「Re:meaning」は、単なる分析レポートの提供を超え、パッケージデザインの改善策を考えたデザイン案の作成も行います。1商品あたりの分析レポートは25万円(税抜)から提供しており、デザイン案作成や効果検証などは別途料金となります。
TOPPANは今後、医薬品や食品メーカーを中心にサービスを展開し、2026年度には関連受注を含めて20億円の売上を目指すとのことです。そのため、様々な業界のニーズに対応できる強力なサポートを提供する姿勢が見受けられます。
「TOKYO PACK 2024」での展示
「Re:meaning」を含むこの新しいサービスの詳細は、2024年10月23日から25日まで東京ビッグサイトで行われる「TOKYO PACK 2024」でも紹介されます。TOPPANブース(東ホール小間番号2U09)にて、具体的な応用例やデモンストレーションが行われる予定です。現代の包装デザインの課題解決に向けた情報と技術が披露される貴重な機会となるでしょう。
さらに、パッケージデザインの重要性が増す時代において、「Re:meaning」が果たす役割に注目が集まります。消費者の心理や行動を理解し、より適切かつ効果的なデザインを追求するTOPPANの取り組みから目が離せません。期待が高まるこの新サービスの展開に、今後も要注目です。