敬老の日が変わる中で見つけた新たな意味と意識調査2024
敬老の日は、年々その捉え方が変化しつつあります。2024年に実施された調査では、敬老の日に対する50代以上の女性の意識が見えてきました。今回は、その結果と背景について詳しく紹介します。
調査概要
この調査は、「ハルメク 生きかた上手研究所」が実施したもので、対象は50歳から88歳の女性584名。WEBアンケート形式で行われ、調査日時は2024年7月26日から29日までの4日間にわたりました。
初めて敬老の日を祝われた年齢
調査の結果、初めて敬老の日を祝われた年齢は平均63.1歳でした。これは前回の2021年の調査と比較して2~3歳の上昇が見られました。一方で、敬老の日の対象年齢イメージは平均73.7歳で、実際の祝われている年齢よりも高く、世代間での意識のズレを感じさせます。
敬老の日の実態
調査対象者の中で、「敬老の日を普段の日と考える」と答えた人が53.3%を占めています。また、「お祝いされたくない」と感じている人も43.3%に達し、3年前よりも増加しています。その理由としては、自分が敬老の日の対象だとは思えない、という意識が強いことが伺えます。
多くの人がこの日を祝われるよりも、目上の人を祝う日と考えていることもかかわってくるでしょう。30.1%が目上の人を敬うべきと答え、「自分が対象」とする声は11.1%と少数派です。
祝いたい相手と祝う行動
敬老の日にはプレゼントや食事を共にするなどの形でお祝いをすることが一般的ですが、調査によると12.4%はパートナーや配偶者とこの日を祝いたいと考えています。
調査結果では、プレゼントを渡すことが最も多く、次いで一緒に食事をする、直接会って話をすることが挙げられています。
生活におけるパートナーとの消費
最近の傾向として、夫婦やパートナー単位での消費が見られるようになり、ただの家族行事としてだけでなく、夫婦の絆を深める意味合いも持つようになってきています。
専門家の見解
「ハルメク 生きかた上手研究所」の所長、梅津順江は、「この変化は高齢者に対する意識そのものが変わってきている証拠」と語ります。サポートを受け入れることができ、自立した生活を求めるようになってきています。
まとめ
敬老の日の意識は時代と共に変化しています。祝われる側であるシニア世代が、どのようにこの日を捉えているのかは、実際の行動にも大きく影響を与えていることが改めて明らかになりました。この日がただのお祝いの日から、より深い関係性を築く機会へと変わってきていることが、今後の敬老の日のあり方にも影響を与えることでしょう。