新型コロナ抗体検出キット
2021-03-22 08:00:02

シマ研究所が新型コロナウイルス抗体検出キットを研究用に発表

シマ研究所、革新的な新型コロナ抗体検出キットを発売



近年、新型コロナウイルスの影響で、医療現場や研究機関における迅速かつ正確な診断が求められています。その中で、株式会社シマ研究所は、新たに「LYHER Novel Coronavirus (2019-nCoV) IgM/IgG Antibody Combo Test Kit (Colloidal Gold)」を発表しました。この研究用試薬は、血漿または血清を用いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体を同時に検出することができます。

特徴と利点



このキットの最大の特長は、専用の機器が不要で、わずか10分で結果が得られるという点です。少量(10uL)の血液サンプルを使い、イムノクロマト法によりIgG抗体とIgM抗体を同時に検出します。このため、静脈採血が困難な場合でも利用しやすく、研究者にとって非常に便利なツールとなることでしょう。また、風邪コロナウイルスを含む他のウイルスには反応しない高い特異性があり、精度の高い検査結果が期待されます。

検査方法の簡便さ



検査の流れは至ってシンプルです。まず、10uLの血漿または血清をピペットでカセットに滴下し、その後に希釈液を加えます。約10分後には結果を目視で判定することが可能です。これは、忙しい医療現場や研究施設にとって非常に使いやすいプロセスと言えます。

包装と価格



本製品は40カセット入りの箱で、希望小売価格は100,000円(税抜)です。ただし、この商品は研究用試薬であり、販売は医療従事者や研究者に限られています。一般の方が購入することはできないため、使用に際しては注意が必要です。

合作企業と背景



このキットは、Hangzhou Laihe Biotech Co., Ltd.と提携して開発され、その信頼性の証としてFDA(アメリカ食品医薬品局)のEUA(緊急使用許可)や欧州連合のCE認証も取得しています。これにより、世界の基準を満たした製品であることが証明されています。また、日本国内では大学病院での臨床試験も行われ、その結果、定量検査と同等の性能が確認されています。

シマ研究所の経営理念



シマ研究所は1982年に設立され、免疫学的診断薬の開発からスタートしました。その後、動物用の体外診断用医薬品や細胞培地、さらには研究用試薬の製造・販売を行うまでに成長しました。最近では、医薬品開発に使った技術を新たな化粧品事業にも活かすなど、多角的に事業展開を行っています。

お問い合わせ先



詳細な情報については、株式会社シマ研究所のウェブサイトをご覧ください。

総じて、この新型コロナウイルス抗体検出キットは医療や研究の現場で、迅速かつ効果的に利用されることが期待されています。このような革新が、さらなる疾病管理や予防に貢献することを願っています。

会社情報

会社名
株式会社 シマ研究所
住所
東京都板橋区前野町3-36-3
電話番号
03-3967-7277

関連リンク

サードペディア百科事典: 新型コロナ 研究用試薬 シマ研究所

Wiki3: 新型コロナ 研究用試薬 シマ研究所

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。