ジャマイカ観光省が2025年に向けた復興戦略を策定
カリブ海に浮かぶ美しい島国、ジャマイカ。今年のハリケーン・メリッサの影響を受けた観光業の復興に向けて、ジャマイカは2025年12月15日までに観光業の完全再開を目指すという明確な方針を示しました。この大胆な目標を打ち出したのは、観光省のエドモンド・バートレット観光大臣です。
復興を支えるタスクフォースの設立
バートレット大臣は「私たちの復興は、ただに任せるのではなく、あらゆる面で計画的に進める必要があります」と述べ、官民が協力して取り組む姿勢を強調しています。そのために設立されたのが「ハリケーン・メリッサ復興タスクフォース」と「観光レジリエンス調整委員会(Tourism Cares)」です。これらの組織が同国の観光業再生のカギを握ります。
ハリケーン・メリッサ復興タスクフォース
このタスクフォースは、幅広い業界関係者で構成され、観光省の効果的な運営をサポートします。バートレット大臣が名誉議長を務めるこのタスクフォースのメンバーには、サンダルス・リゾーツ・インターナショナル(SRI)や観光省の高官が名を連ねています。彼らは、観光施設、交通網などの迅速な復旧に向けた準備を進めています。
Tourism Cares – 新たな支援の輪
「Tourism Cares」は、観光業を支える地域の協力を促進するために活動します。ここでは、観光業界全体からの資源を集め、効率的に支援を届ける役割を担います。ボランティアや資金、物資を調達し、被災した地域や中小企業への支援を行う方針です。
具体的な復興活動に向けた取組み
観光業再開を進めるために、いくつかの具体的な活動が予定されています。まず、観光施設や交通網の被害状況を早急に把握し、必要な修復作業を加速させていくことが優先事項として挙げられています。また、観光業の信頼を回復するためにも、情報発信の強化が重要です。これにより、旅行者や業界関係者の自信を取り戻すことができると期待されています。
地域社会への支援
さらに、観光業の再開に伴い、地域社会への支援も重要なテーマです。被災した小規模事業者に対する直接的なサポートを行い、雇用の創出を積極的に促進しています。これにより、地域経済の回復だけでなく、観光業全体の再活性化を図ることを目指します。
バートレット観光大臣のビジョン
バートレット大臣は、「観光の強さは、人とパートナーシップにある」と強調し、タスクフォースの迅速かつ一体感のある対応が必要であることを述べました。また、過去の経験から得た知見を活かして、観光業の復興戦略を進めていく方針を示しました。
ジャマイカの魅力を再確認
ジャマイカは、ユネスコ生誕の地とも称される文化地域で、エンターテインメントや観光において非常に重要な役割を果たしています。国土面積は約11,000平方キロメートルで、人口は300万人を超え、多様な文化と歴史が息づく国です。復興の目標が実現すれば、ジャマイカは再び観光客の注目を集めることでしょう。
これからのジャマイカの観光業の展望に期待が寄せられます。復興に向けた取り組みが成功し、観光の聖地としての地位を再確立することができるかどうか、注目していきたいと思います。