タブレットCADアプリDAC-NOTEとデジカメの新たな連携
2025年3月5日、DAC-NOTE株式会社とOMデジタルソリューションズ株式会社は、CAD図面に直接書き込むことができるタブレットアプリ「DAC-NOTE」と、デジタルカメラ「OM SYSTEM TG-7」およびOLYMPUS TG-6/TG-5との連携機能を新たにリリースしました。この機能により、現場での効率的な取材や点検を実現し、作業者の負担軽減に寄与します。
新機能の概要
新機能は、DAC-NOTEとTGシリーズカメラの時刻を同期させることにより、現場で撮影した写真を直接CAD図面内のPhotoRecordに紐づけることを可能にします。これにより、写真を整理するために費やしていた時間を劇的に短縮でき、情報の取り違えも防ぐことができます。
写真の取り込みはWi-Fi機能を利用し、一連の作業が完了した際にまとめて行うため、現場作業中はWi-Fi接続を必要とせず、スムーズに写真撮影が行えます。この新機能は、労働力不足が進む中で、重要なインフラ点検を効率的に行うための手助けになります。
開発背景と目指す未来
OMデジタルソリューションズの新事業開発室に所属する川口勝久氏、小山内祥司氏、鈴木博氏は、ここ数年の労働人口減少の影響を受けながらも、インフラ点検の重要性を再認識しており、本機能の開発に至ったとしています。現場作業を行う方々の負担を軽減し、点検の効率化を目指して共同開発を進めました。
「我々のミッションは、ユーザーの声に常に耳を傾け、社会課題の解決に繋がる製品を提供することです」と川口氏は述べています。このような取り組みが特に重要な時期に、DAC-NOTEとOMデジタルソリューションズが手を組むことで、ますます重要性が増すインフラの安全性向上に寄与することが期待されています。
DAC-NOTEの特長
DAC-NOTEアプリの最大の特長は、従来のCADソフトとは異なり、まるで紙に描くように直接メモやスケッチ、作図が可能な点です。また、今回の連携により、TGシリーズカメラで撮影した写真をCAD図面に容易に結びつけることができ、ユーザーにとってますます使いやすいツールへと進化しました。
岡辺スバル雅之氏は、「スマートフォンやタブレットのカメラ性能が向上しても、デジタルカメラには特有の迅速な操作性や耐環境性能、マクロ撮影の質の高さがあります」と強調し、デジカメの利便性が現場で引き続き重視されると語っています。最優先したかったのは、現場での使い勝手であり、両者の連携を通じて高い実用性を追求した結果、満足のいく機能を完成させました。
今後の展望
DAC-NOTEとOMデジタルソリューションズは、今後もデジタル一眼カメラとのさらなる連携機能を開発する予定です。現場のユーザーの意見を反映しつつ、便利さを向上させる新たな機能を続々と導入し、インフラの点検・管理業務のさらなる効率化を図ることを目指しています。未来の現場作業において、DAC-NOTEがどのように活用されていくのか、今後の動向に注目です。
このような革新が次世代のインフラ点検にどのように貢献するのか、期待が高まっています。