TIS株式会社とdouble jump.tokyoが連携し、ステーブルコイン決済の推進を始動
TIS株式会社は、double jump.tokyo株式会社に出資し、ステーブルコインを活用した新しい決済サービスの展開を決定しました。この協業によって、より便利で安全なキャッシュレス決済の実現を目指します。
TISの強みと方向性
TISは、クレジットカード処理のシステム開発において国内市場の50%以上のシェアを獲得しており、特にブロックチェーン技術の導入に力を入れています。これにより、次世代のデジタル通貨決済基盤を構築し、新たなビジネスチャンスを創出することが期待されています。
double jump.tokyoの役割
一方、double jump.tokyoは、web3ゲーム開発の先駆けとして知られ、エンタープライズ向けのweb3ウォレットの導入でも高い実績があります。この双方の強みを結集して、ステーブルコイン決済を促進するのです。
ステーブルコインとは
ステーブルコインは、法定通貨などに価値を固定させた暗号資産であり、その安定性から新たなキャッシュレス決済手段として、国内外で注目を集めています。TISとdouble jump.tokyoは、ステーブルコインを活用したスマートフォン・タブレット向けの決済アプリやウォレットの導入を支援する「ステーブルコイン決済支援サービス」を共同で提供します。
日本市場の可能性
日本国内でも、2023年6月には改正資金決済法が施行され、2025年度にはステーブルコインの本格的な導入が期待されています。また、予測によれば、2024年には訪日外国人旅行者の数が3,600万人を突破すると見込まれており、インバウンド消費の中でもステーブルコインの使用が重要な要素となるでしょう。
サービスの特徴
1. 直接送金型決済
ブロックチェーン技術を利用して、店舗は消費者から直接ステーブルコインを受け取ることが可能です。スマートフォンやタブレットがあれば、専用の決済端末が不要となるため、導入が容易になります。
2. 外国人旅行者の利用促進
訪日外国人は米ドルベースのステーブルコインを活用することで、現金を持つ煩わしさを解消でき、消費促進に繋がります。
3. 加盟店手数料の削減
従来のキャッシュレス決済と比較し、仲介事業者の数が少ないため、手数料を1~2%削減できることが見込まれています。
4. オープンな決済基盤
このシステムは、特定の経済圏に束縛されず、柔軟に対応できるオープンな基盤を実現します。
今後の展望
両社は、デジタル決済の利便性向上を目指し、ステーブルコイン決済の普及に努めることを約束しています。ブロックチェーン技術を通じて、安心・安全な決済基盤の構築を進め、社会に新たな価値をもたらすことが期待されています。TISは、社会課題の解決をテーマに、楽しく便利な決済の未来を開拓していくことでしょう。