医療・介護業界向け人材紹介サービスと給与前払いの新サービス開始

人材不足に立ち向かう新サービスの導入

2020年1月、株式会社カナミックネットワークが医療・看護・介護業界向けに新たな人材紹介サービスと給与前払いサービスの提供を開始しました。近年、特に介護領域での人材不足が深刻な課題となっており、この新サービスは業界のニーズに応える重要な施策となります。この背景には、介護事業者の66.6％が人手不足を実感しており、88.5％の事業者が求人の難しさを訴えています。また、介護職に従事する労働者の約65.2％が入社から3年以内に転職をしているというデータもあり、長期的な定着が難しい状況です。

人材紹介と給与前払いサービスの目的

新たなサービスの導入は、こうした厳しい現実を踏まえたものです。医療・介護業界では、人材紹介や派遣業務が常態化し、その手数料が事業者にとって大きな負担となっています。また、主に月給制の正社員を求める一方で、派遣社員として働く人々の中には前払い給与のニーズがあり、この状況が社員化の障害となっています。カナミックネットワークは、この課題にスポットを当て、低手数料での人材紹介と求職者の給与前払いによる支援を行い、業界全体の効率性の向上を目指しています。

カナミッククラウドサービス

今回のサービス提供に際し、当社は「カナミッククラウドサービス」を活用します。このプラットフォームは、25,000以上の医療・介護事業所に導入されており、業界内での採用コストの削減や求職者と事業者のマッチングに寄与しています。加えて、2020年2月下旬からは給与前払いシステムのIT化支援サービスも開始予定です。カナミッククラウドサービスは、地域包括ケアシステムの実現を目指す重要な施策であり、800以上の地域と10万人以上のユーザーが既に利用しています。

地域包括ケアシステムとの連携

超高齢社会が進む中、地域での医療・介護サービスの連携が求められる中、カナミックネットワークは地域連携型のクラウドサービスを提供しています。このプラットフォームでは、様々な職種の間での情報共有や連携を行い、各地域の介護事業者が効果的に業務を遂行できるよう支援しています。

まとめ

医療・介護業界の人手不足問題は、待ったなしの課題です。カナミックネットワークの新サービスは、この問題解決に向けた新たな一歩となるでしょう。人材紹介や給与前払いという新しい形の支援は、業界全体の働きやすさを向上させ、結果的に利用者にとっても質の高いサービス提供に繋がることを期待しています。これからの取り組みにも注目です。