美食の新時代、沖縄へと進化を遂げる坂本健氏
ノスタルジックな京都から、豊かな文化と独自の美食を誇る沖縄へ。2025年11月1日、ハレクラニ沖縄にて、ミシュラン一つ星を獲得したイタリアンレストラン「cenci」のオーナーシェフ、坂本健氏が新たにコンサルティングシェフとして就任することが発表されました。これにより、沖縄の「シルー」が新たな美食の高みへと歩み出すことが期待されています。
坂本氏は大学在学中の留学を契機に料理の道を志し、名店「イル パッパラルド」での修行から始まり、「イル ギオットーネ」で料理長として9年間邁進しました。2014年には独立し、「cenci」をオープン。以後、同店は2022年から2024年にかけて「アジアのベスト50レストラン」に名を連ね、2025年には63位を獲得し、京都では唯一、100位以内にランクインしました。2022年からはミシュランガイド京都・大阪でも4年連続で一つ星を手にしています。地元の新鮮な食材を最大限に生かした独創的なイタリアンは、業界内外で高く評価されています。
現シェフの川手寛康氏は、坂本氏の才能を信頼し、次代を託すにふさわしい人物だと絶賛。新たな挑戦が「シルー」にもたらす影響に期待が寄せられています。坂本氏は就任に際して「沖縄の豊かな食材と文化を取り入れ、魅力的な料理を創り上げることを楽しみにしています。京都と沖縄両地域の食文化を融合させ、新たな美食体験を提供する挑戦にワクワクしています」とコメント。地域の特性を生かした料理の実現に心を躍らせています。
坂本氏の就任前、10月31日までは川手氏によるイノベーティブフレンチが堪能できるとのことです。
ハレクラニ沖縄の魅力と特徴
ハレクラニ沖縄は、ハワイの名門ホテル「ハレクラニ」の2軒目として、沖縄本島の恩納村に位置するラグジュアリーなリゾートです。約8万7,000㎡の広大な敷地は沖縄海岸国定公園内にあり、美しい自然環境に包まれています。ここには、4つの個性豊かなレストランやバー、BBQエリア、スパハレクラニ、フィットネスジム、ブティック、会議・コンベンションスペースなど、多彩な設備が整っています。特に注目を集めるのは、メインプールである「オーキッドプール」で、150万個ものモザイクタイルで描かれたカトレアがシンボルになっています。
また、ハレクラニ沖縄は、世界中の特別なラグジュアリーホテルが加盟する「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」の日本で3番目の加盟ホテルです。さらに、2023年より「ヴァーチュオソ」にも加盟し、沖縄のホテルとして唯一、この名誉を受けています。
今後の坂本氏の取り組みや、「シルー」での新たな試みがどう展開していくのか、食通たちの期待が膨らみます。もっと多くの人々に沖縄の魅力を伝えられる美食の旅の始まりを、心待ちにしたいですね。