ADJの新技術
2021-03-23 08:00:01

ADJのハイブリッド動力ユニットが大型ドローン実現に向け前進

ADJのハイブリッド動力ユニットの新たな展開



エアロディベロップジャパン(ADJ)が、重量を持つ長距離ドローンに対応したハイブリッド動力ユニットの開発を進め、重要な稼働試験に成功したことを発表しました。この技術の実現は、物流や災害支援における新たな可能性を切り開くことが期待されています。

大型ドローンの必要性


従来のドローンは、その重量制限により、25kg以下のモデルが一般的で、主に空撮や測量といった用途に限定されています。しかし、物資輸送が困難な地域や災害時の緊急支援が求められる現在、より大きな荷物を長時間運搬できる重量ドローンへの期待が高まっています。ADJはこのニーズに応えるべく、大型ドローン向けのハイブリッド動力システムを開発しています。

ADJの背景と取り組み


ADJは2018年に設立されたスタートアップで、代表の田邉氏は日本銀行での豊富な経験を活かし、損失回避だけでなく、新しい産業の創出にも取り組んでいます。国内には世界級の素材や加工技術が存在するため、それらを結集して新たな産業を構築することで、日本の未来を支えたいという志を持っています。

田邉氏は、大型ドローン市場はまだ初期段階にあるとしつつも、動力源の開発には多くの課題が残されていると考えています。リチウムイオン電池の限界を感じていたADJは、異なるアプローチを採用することにしました。

ハイブリッド動力の革新


ADJのハイブリッド動力ユニットは、小型ガスタービンエンジンとハルバッハ発電機を組合せることで、飛行時間の向上を目指しています。ガスタービンエンジンが高速回転しながらハルバッハ発電機を駆動することで、高出力密度を維持することが可能になります。この技術は、将来のドローン技術において一大革新といえるでしょう。

試験の結果、2021年2月25日に茨城県にて行われた部分負荷試験で、燃料からの電力変換に成功しました。この成功は、業界関係者からも高く評価されています。

今後の展望と社会実装


今後の計画として、2021年4月には同システムを搭載したドローンの飛行試験が予定されています。150kg以上の重量を安定的に飛行させることができれば、物流や災害対応などの実用化に向けた新たな道が開けるのです。

このように、ADJのハイブリッド動力ユニットは近い将来、物資輸送や救援活動に革命をもたらす可能性を持っています。ADJは、これからも革新的な技術の開発に注力し続け、社会のニーズに応えていくことでしょう。

お問い合わせ


ハイブリッド動力システムに関する興味をお持ちの企業や関係者の方は、ADJの公式サイトまたは担当者までご連絡をお願いいたします。試験に関する見学のリクエストをお待ちしています。

次世代のドローン技術について詳しい情報は、ADJ公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
エアロディベロップジャパン株式会社
住所
東京都小金井市本町1-18-5 村松ビル小金井5F
電話番号

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