2024年の国際藻類学会がマレーシアにて開催
2024年8月15日、マレーシアのモナッシュ大学にて国際藻類学会「Global Algae Summit 2024(GAS 2024)」が開催されました。主催はLeave a Nest Malaysia、共催にはユーグレナマレーシアとモナッシュ大学が名を連ねています。この学会には、日本、マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシアなどから182名が参加し、さまざまな分野の研究者や関係者が集まりました。
学会の目的と内容
「GAS2024」は、藻類研究に特化した国際的なプラットフォームとなっており、東南アジア地域における藻類の可能性を探ることを目的としています。基調講演、パネルディスカッション、ポスタープレゼンテーションなどが行われ、ブランドや製品における藻類の利用の可能性が議題に上りました。
基調講演
特に注目されたのが、マレーシア・トレンガヌ大学のYusuf Chisti教授による基調講演です。彼は藻類の研究において広く知られる存在であり、バイオ燃料の開発や環境浄化、さらには食品や化粧品産業における藻類の利用に関する研究を行っています。今回の講演では、藻類が持つ幅広い可能性とその応用について語りました。教授の業績は、エネルギー問題の解決に向けた革新的なアプローチを提供しており、その影響は世界中に広がっています。
参加者の幅広いバックグラウンド
今回の学会には、企業、大学、研究機関から合計24団体が参加しました。具体的には、企業が13社、大学が8校、研究機関が3つです。主要な議題には、藻類を基にした食品やバイオ燃料、医薬品が含まれており、さまざまな分野での研究成果が披露されました。
藻類研究の未来
ユーグレナは「Sustainability First」を企業哲学に掲げ、藻類の持つ可能性を最大限に引き出すための研究開発に注力しています。Uglena Malaysiaは2022年に設立され、マレーシアの大学と協力して研究を進めていることから、こうした国際学会での貢献は非常に重要です。
継続的な取り組み
この学会は今後も定期的に開催される予定で、東南アジアを中心とした藻類の研究と応用に関するさらなる情報共有が期待されています。藻類研究は、環境問題や持続可能な資源の開発において非常に重要な役割を果たすでしょう。
結論
「Global Algae Summit 2024」は、藻類に関心を持つ研究者や学生、企業の関係者にとって貴重な機会です。地元及び国際的なネットワークの構築はもちろん、最新の研究成果を学べる貴重な場ともなっています。今後の藻類研究の発展に期待が寄せられる中、次回もこのような場を提供することが重要です。