経営コンサルの今
2025-11-11 13:39:57

逼迫する経営コンサル市場、小規模事業者が相次ぎ倒産へ

経営コンサル業界の厳しい現状



経営コンサルティング業界は、2025年1月から10月にかけて146件の倒産が発生し、前年の159件を上回るペースで推移しています。これにより、業界全体としても深刻な危機が迫っていると言っても過言ではないでしょう。

特に目立つのは資本金1000万円未満の小規模事業者が8割以上を占めている点です。彼らは大型のコンサルティングファームと比較して格差が広がり続け、その淘汰が進行しています。経営環境の厳しさが強まる中、今後もこのトレンドは続くと考えられます。

IT需要の変化



新型コロナウイルスの影響で、業務プロセスの見直しやIT導入への需要が急増しました。特に中小企業を中心に、デジタルトランスフォーメーション(DX)への関心が高まったことが背景にあります。これに伴い、多くの経営コンサルティング会社が特需を享受していました。

国内の経営コンサルティング市場においては、2021年度以降、前年度比で1割前後の成長を続け、2023年度には初めて4兆円を突破しました。ちなみに、経営コンサルタントの数も16万人を超える状況です。

しかし、2024年度においては4兆円の市場を維持しつつも、成長率はわずか3%以下にとどまる見込みです。この現状は、単なる一時的な変動ではなく、「踊り場」にさしかかっている可能性を示唆しています。

専門性の高いニーズへの移行



経営コンサルティングにおいては、コロナ禍の影響で生じたIT需要から一歩進んで、リスクマネジメントやM&A、新規ビジネスの開発など、より専門性の高いニーズが顕在化しています。この変化は、クライアント企業の収益が悪化する中で、短期的な成果が求められるようになったことも要因の一つです。

特に、最近参入した企業の中には、申請代行のような専門性の低い分野で活動しているところがあり、これらの企業は大手ファームとの競争に耐えかねて、業務の継続が難しい状況にあることが多く見受けられます。

経営の厳しさと人材戦略



小規模なコンサルタント会社にとっては、案件受注が限られた数の顧客に依存することになりやすく、顧客の予算見直しやプロジェクトの中断が直接的な打撃となります。それにより、契約解除や新たな案件を獲得できずに経営が行き詰まるケースも多くなっています。

さらに、最近ではコンサル企業が将来の案件を見越して人材を積極的に採用する傾向にあります。しかし、高単価の付加価値を提供できないケースが多く、稼働率の低下が深刻な問題となっています。海外では大規模なレイオフが実施されるなど、経営コンサルティング業界全体に亘って厳しい状況が続いています。

生成AIの影響と今後の展望



近年、生成AIの技術が進歩し、業務の簡易なデータ収集や分析が自動化されるようになりました。この技術によってコンサルティング業務の一部が代替され始めており、今後は高度な専門性を持つ経営コンサルタント企業と、そうでない企業との選別がさらに進んでいくと考えられます。この結果、業界の淘汰が加速する可能性が高い次期にあります。

このように、経営コンサルティング業界は変革の時を迎えており、企業は新たな顧客ニーズに適応するための戦略が必要とされます。未来に向けた舵取りが求められる今、業界全体の動向に注目が集まっています。


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