兵庫県稲美町と「おいくら」の新たな取り組み
兵庫県稲美町は、年末の不要品処分需要が高まる時期に併せて、株式会社マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」との連携を開始します。この取り組みは、町の廃棄物削減と持続可能な循環型社会の形成を目指しており、2025年12月11日より本格的に始動する予定です。
連携の背景
稲美町では、ごみの排出量が増加する中で、不要品の中にはリユース可能なものが多いとの課題があり、町民へのリユース活動の啓発が求められていました。一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」として、リユース事業を中心にネット型ビジネスを展開しています。このような中、両者のニーズが合致したことから、リユース活動促進に向けた協定が締結されました。
「おいくら」とは
「おいくら」は、不要品を再利用したい人々が利用できる査定依頼プラットフォームです。査定を希望するユーザーは、「おいくら」を通じて全国の加盟リユースショップに一括査定を依頼でき、買取価格や方法の比較が可能です。これまでに155万人以上の方に利用されており、手軽さが好評です。ウェブサイトも充実しており、簡単に査定を申し込むことができます(
おいくら公式サイト)。
施策の具体的な利点
稲美町では現在、指定された収集日以外の粗大ごみの処理が難しい状況ですが、「おいくら」を活用すれば、希望者には自宅への出張買取が行われ、自宅から不要品を運び出してもらえるため、大型品の売却も容易になります。また、家電リサイクル法の対象製品も、リユースの対象とすることが可能です。最短で当日中に買取依頼が完了するなど、利便性が高まることが期待されています。さらに、町民にはこのサービスの利用による費用負担もありません。
今後の展望
12月11日からは、稲美町の公式ウェブサイト上で「おいくら」の情報が掲載され、住民が手軽に不要品の査定を申し込めるようになります。この連携により、リユースの選択肢が広がり、廃棄物処理の削減やコストの軽減にもつながることが見込まれています。また、町民のリユースへの意識が高まれば、循環型社会の形成にも寄与することができます。このような官民の連携による取り組みは、他の地域でも導入が進む可能性があり、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
稲美町の魅力
稲美町は、播磨平野の美しい自然環境に恵まれ、重要な文化的景観にも登録されています。古くから農業が盛んで、町には歴史的な社寺も数多く存在し、地域の文化と歴史を感じられる魅力的な場所です。これらの要素もまた、リユース活動の意義を高める要因となっています。町民一人ひとりが、より良い未来のためにできることを一緒に考えていくことで、より強固なコミュニティが形成されていくことでしょう。