奄美島交通実験
2021-03-09 15:57:20

奄美大島の交通イノベーション!ライドシェア実証実験が始まる

奄美大島の交通イノベーション!ライドシェア実証実験が始まる



奄美大島は、美しい自然環境と独自の文化を持つ観光地として、年々増加する観光客に対応するために、交通インフラの充実が求められています。そんな中、行われるのが、株式会社TARGET DXが提唱する陸上交通のライドシェア実証実験です。この実験は、奄美空港と名瀬、さらに与路島、請島、加計呂麻島を結ぶルートで実施され、地元住民と観光客の交通ニーズを把握することを目的としています。

実証実験の背景



TARGET DXは、農林水産省からの支援を受け、全国13か所に選ばれた地域活性化対策のモデル事業に参加しています。本実証実験は、奄美大島の交通問題に対する具体的な解決策を見出すためのもので、地元のニーズ調査を行ってきた瀬戸内町農泊推進協議会や与路島観光協会とも連携しています。特に、アフターコロナにおける観光促進が求められる中、迅速かつ効率的な交通手段の提供が鍵となっています。

現状の交通事情



現在、奄美大島空港から瀬戸内町への公共バスは1時間30分に1本のみと非常に本数が限られており、タクシーを利用すると、高額な料金が発生します。例えば、奄美空港からフェリー港のある古仁屋までのタクシー料金は約20,000円にも達します。これでは、地元住民や観光客にとって負担が重く、快適な移動手段とは言えません。

ライドシェアの取り組み



この実証実験では、奄美空港と名瀬、さらには瀬戸内町を結ぶライドシェアサービスを提供します。乗船希望者は、与路島観光協会のウェブサイトから申し込みが可能です。実験の参加者数は1日5名までと限られていますが、需要に応じたサービス向上に繋げることを目指しています。

具体的には、実証ルートは次の通りです:
  • - 奄美空港 - 名瀬 - 古仁屋
  • - 古仁屋 - 名瀬 - 奄美空港

実施日は、3月9日と10日で、奄美空港発の便が11時30分、瀬戸内町発の便が16時30分となっています。

未来へのビジョン



TARGET DXは、ライドシェアの施策を進めることで、地元住民と観光客の交通の利便性向上を図る意向を示しています。将来的には、ライドシェアにより、同じ車両を複数人で利用できるようになり、料金を抑えることが可能になります。また、規制が緩和されれば、サービスの供給量も増大し、もっと多くの人が手頃な価格で自由に移動できる未来が訪れるでしょう。

さらに、TAARGET DXは、陸上交通だけでなく、海上タクシーや空飛ぶ車、ドローン輸送事業など、ICTを活用したデジタルトランスフォーメーション事業全般に取り組んでいます。このように、奄美大島が持つ観光資源を最大限に活かし、地域活性化を推進する取り組みが今後の観光業にどのように影響するか、大いに期待されています。

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この取り組みが成功すれば、奄美大島は新たな交通手段を手に入れ、地元住民と観光客の双方にとって、より快適で便利な移動が実現することでしょう。選ばれた地域での成功事例が他地域にも広がることが期待されます。

会社情報

会社名
株式会社ナショナルパークツーリズム奄美
住所
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋5せとうち IT BASE
電話番号
0997-72-5295

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