デジタル教習の先駆け
2021-06-01 11:40:02

佐賀県の大町自動車学校、デジタル教習で新たな時代を切り開く

全国初!佐賀県の大町自動車学校がデジタル化を実現



佐賀県の大町自動車学校が、教習所での教習原簿のデジタル化を推進し、全国初の取り組みとして注目を集めています。これまで、教習原簿には教習を受けた実績が記録される際に、紙の書類へのはんこ押印が義務付けられていましたが、これが大変な手間であったことは、多くの教習生が感じていたことでしょう。

教習原簿デジタル化の背景



長年、教習所業界では紙の教習原簿を用いてきた習慣が続いてきました。教習生は入校時に原簿を受け取り、教習ごとにインストラクターの前で押印を行うというプロセスが求められてきました。この方法では、ペーパーレス化が進まない一因にもなっていました。しかし、2019年に大町自動車学校の代表、鶴田氏がデジタル化の必要性を訴え、新しい運用方法の提案を行ったことで状況が変わることになるのです。

2020年には、河野太郎規制改革担当相が教習所でのはんこ押印廃止とオンライン教習の実施に向けた調整を発表しました。これにより、大町自動車学校のデジタル化の取り組みが後押しされる新たな環境が整いました。

デジタル化のメリット



1. ペーパーレス化の推進
教習原簿のデジタル化により、業務の中でのペーパー使用が大幅に削減されることが期待されます。これにより、ITソリューションの導入も簡単になり、業務を革新する大きな一歩となるでしょう。将来的には、免許行政とのオンラインデータ連携も可能になる可能性があります。

2. 個人情報保護の強化
今回のデジタル化により、教習生は個人情報が記載された紙を持ち歩く必要がなくなります。タブレットやスマホでは、不必要な個人情報が表示されないため、漏洩リスクも軽減されます。

3. 災害時のデータ保護
2019年の西日本豪雨では、教習原簿や社内システムが水没し、大きな被害を受けました。デジタル化により、クラウド化されたシステムは自動でバックアップされ、災害時でも迅速にデータ復旧が行えるようになります。

オンライン教習の展開



大町自動車学校は、株式会社プロフィットのオンライン学科システムを導入し、佐賀県で初のオンライン教習も開始します。自宅などの場所からも受講可能になり、ライフスタイルに合わせた学習が実現されます。初回のオンライン授業は2023年6月中旬を予定しており、新たな学習スタイルの模索が進められます。

大町自動車学校は1960年に設立され、「楽しさを生み続けるエンジン」をモットーに地域貢献を目指す新たな挑戦を続けています。デジタル化やオンライン化を通じて、時代のニーズに応えながら、自動車教習の未来を切り開いていく姿勢にぜひ注目したいところです。

会社情報

会社名
有限会社 大町自動車学校
住所
佐賀県杵島郡大町町福母2405
電話番号
0952-82-3231

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