未来への手紙:世界の子どもたちが訴える願い~ユニセフ「Dear Adults」キャンペーン
11月20日は「世界子どもの日」。今年は、ユニセフ(国連児童基金)が展開するキャンペーン「Dear Adults(親愛なるおとなたちへ)」が、世界中の子どもたちの切実な訴えを改めて私たちに突きつけました。
このキャンペーンでは、気候変動、紛争、貧困など、子どもたちが日常的に直面する困難な現実と、未来への希望を込めた手紙を世界各地から集めています。パレスチナ・ガザ地区、ウクライナ、タンザニア、ミクロネシアなど、様々な地域の子どもたちから届いた手紙には、安全で健康な生活、質の高い教育、紛争や災害のない平和な世界への願いが綴られています。
子どもたちの声に耳を傾けることの重要性
キャンペーンのテーマは「Listen to the Future(未来に耳を傾けよう)」です。2050年の世界を想像し、大人たちへのメッセージとして書き綴られたこれらの手紙は、単なる子どもの作文ではありません。それは、未来を担う子どもたちからの、真剣で切実な訴えであり、私たち大人への強い警鐘です。
ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル氏は、このキャンペーンを通して、「子どもたちの声をもっと聞き、行動に移すべきだ」と訴えています。子どもたちの言葉は、私たちが社会のあり方、そして未来について深く考えるための重要な機会を与えてくれます。
具体的な取り組みと情報発信
「Dear Adults」キャンペーンでは、特設ウェブサイトにて世界中の子どもたちから寄せられた手紙(英語)と、子どもたちが手紙を読み上げる動画(日本語字幕付き)を公開しています。また、SNSではハッシュタグ #DearAdults を用いて、世界中の人々と意見を共有する取り組みも展開されています。
これらの手紙や動画は、単に現状の問題点を訴えるだけでなく、子どもたちが持つ希望や、未来への強い意志を示すものでもあります。彼らの未来への希望、そして、現状への不安を理解し、共感することは、大人としての責任であり、同時に、より良い未来を創造するための第一歩となるでしょう。
私たちにできること
このキャンペーンは、私たち一人ひとりに問いかけています。私たちは、子どもたちの声に耳を傾け、彼らの未来のために何ができるのかを真剣に考える必要があります。それは、社会問題への関心を高め、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こすこと、そして、子どもたちの権利擁護のために声を上げることです。
ユニセフのウェブサイトには、子どもたちの未来を守るための活動や寄付の方法なども掲載されています。彼らの未来は、私たちの手によって守られるべきものです。この機会に、ぜひ「Dear Adults」キャンペーンに注目し、子どもたちの声に耳を傾けてみてください。
キャンペーン特設サイトと動画
特設サイト(英語):https://www.unicef.org/stories/dear-adults
動画(日本語字幕):
https://youtu.be/rFk9c5pdni4
ユニセフについて
ユニセフは、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。世界中の子どもたちのために、特に困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置いて活動しています。
日本ユニセフ協会について
公益財団法人日本ユニセフ協会は、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言を担っています。