ASML、2024年第2四半期決算発表 - 売上高62億ユーロ、純利益16億ユーロ、好調な売上を記録
オランダの半導体製造装置メーカーASMLは、2024年第2四半期の決算を発表しました。売上高は62億ユーロ、純利益は16億ユーロと、ともに前年同期比で大きく増加しました。特に、液浸リソグラフィシステムの売上が好調だったことが要因です。
ASMLは、半導体製造装置において世界トップシェアを誇る企業です。同社の主力製品であるEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置は、最先端の半導体チップ製造に不可欠な装置として、世界中の半導体メーカーから高い需要があります。
今回の決算発表では、2024年第2四半期の受注額が56億ユーロ、EUV受注額が25億ユーロだったことも明らかになりました。これは、半導体産業の回復基調が続いていることを示すものであり、ASMLの今後の成長に期待が寄せられています。
半導体産業の回復基調が続く中、AI分野への投資も強化
ASMLは、今回の決算発表で、今後の成長戦略についても見通しを発表しました。同社は、AI(人工知能)分野への投資を強化し、生産能力の拡大にも力を入れる方針です。
ASMLのCEOであるクリストフ・フーケ氏は、「2024年は移行の年と位置付け、生産能力増強と技術革新の両面において投資を継続していきます」と述べています。AI分野は、半導体産業の成長を牽引する重要な分野として、ASMLは今後、AI分野においても積極的に事業展開を進めていく方針です。
配当金と自社株買いプログラムについて
ASMLは、今回の決算発表で、配当金と自社株買いプログラムについても発表しました。同社は、普通株1株当たり1.52ユーロの中間配当を支払うことを決定しました。また、現行の自社株買いプログラムの下、2024年第2四半期には、9600万ユーロに相当する自社株買いを実施しました。
ASMLは、今後も、株主還元を重視し、安定的な収益を確保することで、株主価値の向上に努めていくとしています。
ASMLの今後の展望
ASMLは、半導体産業の成長に不可欠な企業であり、今後も、最先端技術の開発と生産能力の拡大によって、半導体産業をリードしていくことが期待されています。同社は、AI分野への投資強化や生産能力の拡大など、積極的に事業展開を進めていくことで、更なる成長を目指していくことでしょう。