JFS規格が注目
2022-03-14 08:00:03
JFS規格認証取得組織数が2,000件を超えた食品安全への取り組み
JFS規格認証取得数が2,000件を突破
最近、日本発の食品安全管理基準「JFS規格」の認証および適合証明を取得した組織の数が合計で2,000件を超え、食品業界での認識が高まっています。この規格は、安全で信頼できる食品の提供を目指したもので、国際的な承認を受けた重要な制度です。
JFS規格の概要
JFS規格は、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が開発し、運営する食品の安全管理に関する認証規格です。2016年から運用が開始され、食品業界における様々なニーズに応えるための5つの規格が設けられています。これらの規格は、食品製造業者だけでなく、外食や中食、給食といったフードサービス業にも対応しています。
具体的には、取り組みやすい「JFS-A/B適合証明規格」や、アジア初となる「JFS-C規格」などが含まれています。さらに、特定の目的に則った「JFS-DT規格」もあり、多様な事業者が参加できる環境が整っています。
認証取得の背景
JFSMは、2016年に国内の食品大手企業の協力を受けて設立されました。設立当初から、アジア地域における食品安全の向上を目指して、国際基準に準拠した多様な認証制度を整備してきました。その結果、個々の事業者が国際水準の食品安全管理体制を導入しやすくなるよう、明確かつ実践的なガイドラインを提供しています。
この取り組みが評価され、現在では約2,000の組織がJFS規格を取得し、それぞれが安全で高品質な食品の提供に努めています。
JFSMの具体的な取り組み
JFSMは、食品安全ガバナンスの向上を目的として、以下の活動を行っています。
1. 食品事業者の支援: 事業者が国際標準に基づくマネジメントシステムの構築に取り組む際のサポートを行います。
2. 専門人材の育成: 食品安全に関する専門的な知識を持った人材を育成し、業界全体の底上げを図ります。
3. 標準化の進展: 取り組みを第三者認証や適合証明を介して標準化し、業界全体でのコスト削減を促進します。
今後の展望
JFSMは、取得組織が持続可能な形で取引を行えるよう、柔軟な支援を続ける意向です。また、JFS規格は国内外の取引における重要な基準として位置付けられ、安全な食品流通を実現するための「パスポート」となることが期待されています。
食品安全の重要性がますます認識される中、JFS規格の普及は今後の持続可能な社会づくりに寄与すると言えるでしょう。多くの事業者がこの新たな標準を通じて、安全で安心できる食品を提供することが求められています。
会社情報
- 会社名
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一般財団法人食品安全マネジメント協会
- 住所
- 東京都中央区銀座8丁目17番5号THE HUB 銀座 OCT 605号室
- 電話番号
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03-6268-9691