i-nest capitalの新たな投資
2025-07-07 08:18:09

i-nest capital、株式会社Thingsに資金を提供し製品ナレッジ基盤の発展を支援

i-nest capitalと株式会社Thingsの新たな提携に見る製造業の未来



2025年7月、i-nest capital株式会社(以下、i-nest capital)は、自社の2号ファンドを通じ、株式会社Things(以下、Things)への投資を発表しました。この動きは、製品ナレッジ活用基盤「PRISM」の開発と特にAI技術を駆使した製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強化するものです。

ThingsとPRISMのポジション



Thingsは2021年9月に設立された企業で、AI技術を融合させた製品ライフサイクル管理(PLM)を専門とするクラウドプラットフォーム「PRISM」を提供しています。特に注目を集めたのは、従来の面倒なデータベース化作業を軽減し、直感的に利用できるUIを備えている点です。これにより、多くの製造企業がデータを効率的に活用する手助けをしています。

2022年のPLM市場は前年度比5.2%増の2,940億5,900万円と発表されており、製造業向けのDX市場は今後ますます拡大しています。Forecastによると、2023年度の市場規模は3,870億円に達し、さらに2030年には9,060億円に成長するとされています。このトレンドは、Thingsが注力するAI技術にとって恰好の機会であり、将来的には業界のしきたりを変える可能性すら秘めています。

生成AI技術がもたらす変革



生成AIの進展によって、製造業のデータ活用方法が抜本的に見直されつつあります。従来型のPLMシステムが中心としていたCADファイルやBOM管理に加え、非構造化データ—たとえば図面や文書化された情報—への関心が高まっています。このような変化が業界の価値認識やシステム定義を大きく揺るがし、必然的に製造現場の情報基盤の再構築を促すでしょう。

投資の意義と今後の展望



i-nest capitalは、Thingsへの出資を通じて「モノのデータの民主化」という使命を加速させる計画です。新たに調達された資金は、次世代PLMプラットフォーム「PRISM」のさらなる開発と優秀なエンジニアやデータサイエンティストの採用に注がれる予定です。また、AI技術を用いた機能拡張の強化を加速するとともに、設計、製造、アフターサービスを円滑に結びつける一貫したプラットフォーム構築を目指します。

i-nest capitalは、先端技術を活用して新たな産業創造や社会課題の解決を重視しており、AIやIoTなどの進展を受けた無形資産への関心の高まりに着目しています。経営陣の製造業に対する深い知識と優れたプロダクト開発力を背景に、Thingsは日本発のインダストリアルDXカンパニーとして世界をリードするポジションを確立しつつあります。

まとめ



今回の出資により、ThingsはただAI技術を活用するだけでなく、製造業全体の進化に貢献する可能性を秘めています。製造業が抱える多様な課題を解決し、「PRISM」の拡張を進める中で、業界におけるリーダーシップを確立していくことでしょう。今後の展開から目が離せません。


画像1

画像2

会社情報

会社名
i-nest capital株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂1-2-3渋谷フクラス17F ビジネスエアポート渋谷フクラス
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。